春菊ってそれほど安い野菜ではないという印象がありますが、そのせいか家庭菜園で作る人が多いように思います。
うちでは作っていませんが、たまに束ねてもいないような春菊をレジ袋にどさっと頂いたりすることがあるんですよね。
でも、春菊と言えば鍋の脇役……メインにするにはどうすれば?と思って、色々試した美味しかったレシピをご紹介します。
春菊の胡麻和え
これは既に誰もがやっている定番レシピですね。少しばかり人参を入れてアクセントにしました。甘じょっぱいごまだれとほろ苦い春菊、よく合います。
【材料/4人分】全量 348kcal 1人分 87kcal
春菊 300g 66kcal
人参 50g 19kcal
黒いりごま 大さじ4 208kcal
醤油 大さじ1強 15kcal
砂糖 大さじ1強 40kcal
【作り方】
- 春菊はよく洗い、分量外の塩少々を入れたお湯に茎から入れてゆでる。合計で1分くらいがゆで時間の目安。ゆで上がったら冷水にとる。
- 人参は5cm長さの短冊切りにして水からゆでる。少し歯応えが残るくらいまでゆでたらざるに上げ、そのまま冷ます。
- 水にさらした春菊をしっかり絞り、5cm長さに切る。
- すり鉢に黒いりごまを入れ、油が滲み出てくるくらいまでする。醤油と砂糖を入れ、ペースト状になるまでさらにする。
- 春菊と人参を4のすり鉢に入れ、へらなどで和えてできあがり。
和えた後は水が出やすいので、食べる直前に行います。春菊はすぐにゆで上がるように見えますが、意外と茎に火が通るのが遅いので気を付けたいところです。
ごまあえはあまりごまをすらないレシピもありますが、私はペースト状になるくらいすったものが好きです。消化も良さそうですしね。
肉巻き春菊
しゃぶしゃぶに入っている春菊が好きなので、いっそのこと肉と春菊を一緒に蒸して食べたらどうかと思って作りました。タレはやっぱりポン酢がおすすめ。
【材料/4人分】全量 715kcal 1人分 179kcal
春菊 300g 66kcal
豚しゃぶしゃぶ用肉 16枚 517kcal
片栗粉 大さじ2 60kcal
酒 大さじ2 32kcal
ポン酢 大さじ4 40kcal
【作り方】
- 春菊は7cmくらいの長さに切る。16等分し、一束ずつ豚肉で巻いていく。
- 1に薄く片栗粉をまぶし、耐熱皿に並べて酒をふりかけ、ラップをして600wの電子レンジで6~7分加熱する。
- ポン酢をかけて食べる。
生の春菊はかさばるので、結構ぎゅうぎゅうに巻かなければおさまらないかもしれません。ここではロース肉を使った計算でカロリーを出していますが、バラ肉でも美味しい。
えのきや人参の千切りを一緒に巻くと彩りが美しく、食感も変わります。
春菊ポタージュ
春菊と牛乳って合うのか……と半信半疑でやってみたら美味しかった。じゃがいもが両者をつないでくれている感じがあります。
【材料/4人分】全量 503kcal 1人分 126kcal
春菊 200g 44kcal
じゃがいも(中)2個 190kcal
玉ねぎ 1/2個 37kcal
バター 小さじ1 30kcal
牛乳(または豆乳) カップ1.5 186kcal
水 カップ1.5
固形ブイヨン 2個 16kcal
ローリエ 1枚
塩、こしょう少々
【作り方】
- 春菊は分量外の塩を入れたお湯でゆで、水にとって冷ましてからしっかり絞っておく。
- 1の春菊は5cm長さに切り、じゃがいもは皮をむいて1cm厚さのいちょう切り、玉ねぎは薄切りにする。
- 鍋にバターを溶かし、弱火で玉ねぎを焦がさないように炒める。
- しんなりしたらじゃがいもを入れ、バターが絡んだら水、ブイヨン、ローリエを入れる。
- じゃがいもが柔らかくなったらローリエを抜いて春菊を入れてさっと温め、ハンドブレンダーかミキサーでなめらかになるまで潰す。
- 牛乳を加えて軽く温め、塩こしょうで味を調えてできあがり。
ここでは簡単にミキサーにかけるだけですが、牛乳を加える前に裏ごしすると仕上がりがきれいです。また、生クリームやクルトンを浮かべるとごちそう感が出ます。
春菊のポタージュは下痢している時に飲むと良いらしいです。牛乳が苦手な人は豆乳に変えて作って下さい。
たこと春菊のペペロンチーノ
春菊とにんにく風味、意外と合います。ゆでだこも入れて赤、緑、白のイタリアンカラーに仕上げました。イカでも美味しいんだろうけど、やっぱり色味からいってたこだな!
お友達が来た時のランチにサッと作って出したら喜ばれました。
【材料/4人分】全量 2634kcal 1人分 659kcal
春菊 200g 44kcal
ゆでだこ 200g 198kcal
にんにく 2かけ 14kcal
鷹の爪 2本
スパゲッティ(1.4mmくらいがおすすめ)400g 1512kcal
オリーブオイル たっぷり(カップ1/2くらい)829kcal
白ワイン カップ1/4 37kcal
【作り方】
- 春菊は5cm長さ、たこは薄切りにする。にんにくはみじん切り。
- 沸騰したお湯に塩(4リットルに40g)を入れ、沸騰させる。
- スパゲッティをゆで始めると同時に同時にソースを作る。フライパンににんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけ、香りが出たらたこを入れて火を強め、白ワイン、スパゲッティのゆで湯をカップ1/2程度を入れて煮詰める。
- スパゲッティの袋に表示してあるゆで時間の2分前になったら春菊を鍋に入れ、さっとかき混ぜて一緒に1分間ゆでる。
- 表示のゆで時間の1分前にスパゲッティと春菊をざるにあけ、2のフライパンに入れて和える。
- 味見して塩気が足りなければ足し、できあがり。
通常のペペロンチーノと同じく、にんにくと鷹の爪を焦がさないのがポイントです。
塩気は基本的にゆで塩の塩加減だけで決めた方が味のなじみが良いです。ペペロンチーノは好みの塩加減に作れるようになるまで何回も練習するべし。
ゆでとソース作りを同時進行で行うのですが、1.4mmの麺は表示が6分、つまり5分しか時間が無いんですよね。だから、もたもたしている暇は無いのです!
【おまけ】春菊の栄養価
「春」と付くのに実は冬が旬の春菊。春に花を咲かせるからこの名前だそうですよ。
春菊って栄養価が高いんです。苦みのある野菜って身体に良さそうですよね。
まず、食物繊維が総量で100g当たり3.2g。これは小松菜やほうれんそうよりも高いんですよ。また、カルシウムは100g当たり120mg。これは葉野菜としてはまずまずです。他にも鉄が1.7mg、ビタミンA(レチノール当量)が380μgと優秀な数値です。
どれも野菜界のナンバーワンというほどではありませんが、春菊だけでこれだけ摂れると考えるとかなり効率が良いと思います。
春菊に代わるお鍋の名脇役、水菜も栄養的には悪くありませんが、たまには春菊をたっぷり食べて栄養補給したいところです。
春菊は大人の味だよね
いかがでしたでしょうか!春菊の大量消費レシピでした。
本当は春菊は生食も美味しいんですが、大量消費という観点で考えると、やっぱり加熱した方がたくさん食べられる。なので、サラダのレシピはまた今度にします。
ここでは切りの良い数字で春菊を300g、200gと計算していますが、スーパーで売られている一束は180gくらいが多いようです。
180gの束を使うなら、無理に増やしたり減らしたりしなくてもそれなりに上手く行きます。お菓子作りのような厳密なレシピではないので……。
ただ、苦手でなければ春菊は多ければ多いほど美味しいです。
たまにはこんな春菊が主役の料理を楽しんでみて下さいね。
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