たたきごぼう。いかにも普段のおかずっぽいですが、お節料理の一員としても名を連ねています。
おせちは自前で作るかどうかまだ迷い中ですが、せっかくおせち準備の季節なのでたたきごぼうを作ってみました。
なんでたたきごぼうは縁起が良いの?
泥だらけで固く、色もパッとせず素朴なお味のごぼう。
鯛や数の子のように見るからに「おめでたい!」という見た目ではないごぼうが、なぜ縁起物とされているのでしょうか。
ごぼう真っ直ぐ地中に伸びる野菜なので、家を支える杭に見立ててめでたい料理に使われます。
また、叩いて身を開いたたたきごぼうは「開運」の意味も込められているそうですよ。
そして食物繊維が豊富なおかげか、「血をきれいにする(デトックス?)」と言われ、健康維持のためにも食べるべき野菜と昔から言われています。
たたきごぼうだけではなく、新年の縁起菓子「花びら餅」にもごぼうの甘煮を挟みますもんね。
たたきごぼうを作ろう!
ということでたたきごぼうを作ります。
今回は普段のおかず仕様で、4人前(やや多め)です!
材料
ごぼう 2本
白いりごま 大さじ3
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
酢 大さじ1
砂糖 小さじ1
作り方
- ごぼうはきれいに泥を落とし、包丁の背で皮を薄くこそげ落とす。
- 皮をむいたごぼうをすりこ木で軽く叩く。ばらばらにならない程度に、芯が軽く崩れるくらいに留めます。
これが「たたき」の由来!この作業を省略するレシピもありますね。 - 叩いたごぼうは縦に半分、長さは5cmくらいの長さに切り、分量外の酢を入れた水に放しておきます。
ごぼうのアクは身体に良いそうなのですが、ここでは色をきれいに仕上げるために酢水に晒します。 - ごぼうを5分くらい晒したら新たな水と共に鍋に入れ、下茹でする。
同時進行でごまを軽く煎ります。いりごまも煎り直すと香りが良い。 - ごまをすり鉢でする。たたきごぼうには半ずりくらいが丁度良いと思います。
- 小鍋やフライパンに醤油とみりんを入れ、火にかけて煮切る。お酒に弱い人が食べる場合、アルコールは飛ばした方が安心です。
ファイヤー!!煮詰まり防止のために火が付いたらガス火は止めます。 - 5のすり鉢に6の煮切り醤油、酢、砂糖を入れて混ぜます。
今日は豪華に千鳥酢です。普段は98円の穀物酢ですが……。 - さて、この時点でごぼうが茹で上がっていると思います(沸騰後5分が目安)。ごぼうの湯を切って、7のすり鉢に入れて熱いうちに和えます。
- このまま冷まし、粗熱が取れたらタッパーなどに入れて冷やしてできあがり。食べる時に適量を盛り付けます。
酢が入っているので、4~5日は日持ちするそうです。その前に食べきってしまいますが……。
おせち料理の定番ですが、食物繊維が摂れてご飯も進み、普段のおかずにピッタリです。手順も難しくありませんしね。
ごぼうを食べる国は日本だけとか
ごぼうは日本人しか食べないそうな。
外国人はごぼうが木の根っこに見えて食欲が湧かないそうです。
昔々、戦争の捕虜となった外国人兵にごぼう料理を食べさせたところ、戦後になって「木の根っこを食わされた(=ひどい扱いを受けた)」と責任者が訴えられてしまったとか……。
食糧不足の折、良かれと思って食べさせただろうに……。何ともつらい話です。
最後、湿っぽい話になりましたが、つまるところ、とにかくごぼうの料理は縁起が良くて美味しいということです。
ではでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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