北海道を旅行して復興に貢献しよう!というコンセプトで行われた「ふっこう割」を利用し、ちょっと背伸びした価格帯の高級宿に宿泊してきました。
北海道内でハイクラスに属するホテルや旅館はたくさんありますが、今回はたまたま空いていた支笏湖温泉の「第一寶亭留 翠山亭」に一泊してきましたよ。
第一寶亭留は大人のための宿
第一寶亭留グループと言えば、大人の休日のためのお宿というイメージ。
予約時に宿の概要を見ると、12歳以下のお子様と一定数以上の団体客はお断りで、少数のお客様を手厚くもてなすスタイルだそうです。
私たちが宿泊した支笏湖温泉のほか、富良野、定山渓などに系列ホテルがあります。
定山渓には、女性に限定したホテルもあるそうですよ。エステやリラクゼーションが充実しているとか……。
なお、どのホテルも送迎サービス付きなので、遠方からでも安心、朝までお酒を飲んでも安心。
私たちは道中たくさん寄り道するのでマイカーでの移動でしたが……。
格調高いインテリアにビビる
日没後に到着し、まずは支笏湖畔に立ち並ぶ高級宿群に圧倒される。
翠山亭のお隣はおなじく高級路線の鶴雅グループの水の謌があります。
鶴雅は来年夏にオープン予定の「碧の座」という、さらにラグジュアリーなホテルを建設中だとか……。
そして翠山亭に入ると、一階ラウンジで受付します。
ウエルカムドリンクはほうじ茶に酢橘を入れたもの、お干菓子付き。美味しいです。
周りを見回すと、広々としたスペースに調度品の数々が……。
そして、お香の香りがほんのりと漂います。(このお香は売店でも販売されています。松栄堂製でした)
お茶、和のインテリア、和の香り……と、日本人の私も嬉しいのですから、海外からの観光客はより嬉しいでしょう。
でも、外国人客をメインターゲットにしている感じはあまりありません。館内の説明書きは日本語のみのものが多かったです。
案内して下さった女性はとても若く、たどたどしいですが説明は丁寧です。
この日は私たち以外に何組宿泊しているのだろう?と不思議に思うくらい、他のお客さんを見ませんでした。
食事処で数組見ましたが、それ以外は客室ゾーンでもエレベーターでも、お風呂でさえも貸し切り状態。(間違いなく他のお客さんはいるはずなんですが、気配がない!)
客室以外のくつろぎスペースが多い
支笏湖翠山亭は全室レイクビューで、私たちはお安いプラン(と言っても二人で定価5万円くらい)なので、二階の一般客室。
地下一階(正確には半地下)には露天風呂付の豪華客室があるそうです……。憧れるわ~。
ちょっと広めの客室に鏡台と応接セット、洗面所には大き目のバスタブがあり、なんとガラス張りでベッドがある部屋が丸見え!(部屋風呂は使用しませんでしたが)
そしてカフェポッド式のコーヒーマシーン(今、ハイクラスのお宿ではこれが主流みたいですね)とウエルカムきんつばがありました。
飲み物は部屋で飲むほか、二階のラウンジで中国茶が飲めたり、
一階でコーヒーが飲めたりします。
一階では水出しコーヒーを落としている様子が見られます。(水出しコーヒーサービスは午前中のみ、夜はマシンで落としたものです)
ここでは夜には夜食のおいなりさん、朝には軽食のクロワッサン(もちろん朝食とは別)が食べられます。
ちなみに、水出しコーヒーはチェックアウト時にカップに入れて持ち帰っても良いそうで、お言葉に甘えて一杯頂きました。
支笏湖周辺は飲み物を買えるコンビニが無いので、助かる!
水出しコーヒー、すっごく美味しいです。パンも焼きたてです。
食事は言うまでもなく素晴らしい
夕食は和懐石です。個室でゆっくりと味わうことができました。
全ての料理写真は載せられませんが、特に美味しかったものたちを。
前菜の数々。手前の柿と鮑の白和えがとても美味しかった。もちろん奥の盛り合わせも。
焼き鮑も大ぶりで火加減が良くて、最高です。鮑まるまる一個なんて、なかなか食べられない。
メインの肉料理。十勝産牛ロースを焼いたもの。お肉は脂が多すぎず、柔らかいんだけど噛むごとに味が出る。添えられた野菜たちも美味しいです。
塩、黒こしょう、山わさび、そして小鉢に入った出汁割ネバリスターを付けて食べる。
味は全体的に出汁をきかせた薄味で、お酒やご飯が進む味ではありませんが、素材の美味しさが活きていると思いました。
手が込んでいるということがわかる。
今回は、料理を味わいに泊まりにきたようなものです。大変満足でした。
朝食はハーフバイキングで、
このような固定のおかず(写ってないけどヤマメの塩焼きもありました)の他、バイキング形式でお好みのものを取れるようになっています。
魚介類がメインの朝食でした。できたてのお豆腐が美味しかったです。
お風呂は小さめで古いけれど清潔で、居心地が良い
大浴場は当然ですが写真はありません。
収容人数が少ない宿だからか、洗い場も少なく、浴槽も内風呂1、露天2と少数。
しかし、清掃頻度が高いのかいつも清潔にされていて、とても居心地が良いです。
露天風呂は冬の冷たい空気の中で湯気に巻かれて浸かるのが気持ちいい。周りは湖なので、とても静かです。
今回は、他の宿泊客と行き会うこともなく、のびのびと入ることができました。
翠山亭はチェックアウトが11時と遅めなので、食後にゆっくりひと風呂浴びられるのが嬉しかったです。
お土産は品揃えが少ない
旅館やホテルらしく入り口近くに売店があるのですが、品揃えは少なめです。
食べ物は部屋に備え付けのオリジナルきんつばのほか、よくある観光土産菓子が数種類。
あとは民芸品や布小物という、どこにでもありそうな感じなのが少し残念。
唯一心惹かれた、松栄堂製のお香をいくつかお土産に買いました。
第一寶亭留オリジナルパッケージで、5本入り600円くらい。
中身は「薫路」というシリーズで、ホテル内では「雪柳」というタイプを焚いているそうです。
うちで愛用している芳輪「堀川」とは違う香り。
居心地がよくて、どれも美味しくてお腹がはちきれんばかり
夕食はボリューム満点で、最後の方はちょっとお腹がきつかった。
でも、夜食に用意されたおいなりさんも美味しそうで、つい食べてしまった……。
翌朝は朝食をたらふく、焼きたての香りに誘われて軽食のパンも食べて……と、常にお腹一杯でした。
そしてコーヒー美味しい、中国茶美味しい……と、水分もたくさん摂取してしまった。満腹ゆえ、帰り道では昼食を抜いてしまいました。
でも、支笏湖周辺はシャレにならないくらい外食スポットもコンビニもないので、宿内で飲み物が豊富に用意されているうえ、朝夕食以外にも色々なものが食べられるのは本当にありがたかったです。
今回はふっこう割の恩恵にあずかりましたが、定価だと何かの記念でないと泊まれないランクのお宿ですから、この思い出を噛み締めて今年の締めくくりに入ろうという所存です。
年末年始は予約自体が取れなかったくらい人気のお宿です。また行く機会があったらいいなと思います。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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