由仁町 亜麻ゑもんで亜麻の手紡ぎ体験してきました

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紡ぎ中

北海道胆振東部地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い再建をお祈りします。

 

ここから↓は、地震前に体験してきたことを記事にしています。訪れたギャラリーは無事でしょうか、心配です。

 

普段は羊毛ばかりを紡いでいますが、一度は経験しておきたかったのが亜麻(リネン)の手紡ぎです。

週末限定になりますが、由仁町にある「亜麻ゑもん(古風!)」というギャラリーで体験を行っていると聞き、行ってきました。

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由仁町までは高速道路を使えば1時間で着く

札幌市北区にある我が家から由仁町まではとても遠い……と思っていましたが、途中まで高速道路を使うと1時間で行けてしまいます。

江別で下りて南幌経由で行く方法もありますが、それよりも札幌北や新川から高速に乗って札幌南で下り、北広島経由で行った方が高速料金が安いです。もちろん、厚別や白石に住んでいる人は江別経由の方が早いと思います。

ただ、北広島から長沼に入り、そこから由仁に向かう道には速度取り締まりのパトカーが結構潜んでいるので、ご注意を。ちょっと油断するとスピードオーバーしがちな道路ですからね。

亜麻ゑもんは由仁駅の近くの古民家ギャラリー

お目当ての亜麻ゑもんは、由仁駅近くにあります。駐車は店舗前で問題無いそうな。

昔、呉服屋さんが住居として使用していた古民家を利用しているのだそう。

門

立派な門構え!元の所有者さんは豪商だったんですね。

中には草木が茂る庭があり、今の季節は色々な種類のトンボが飛び交っています。たまにキノコも生えている。

入口

玄関は昭和の民家っぽい。

画像を撮り忘れてしまったのですが、旅館の入口のような広い三和土で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて中に入ります。

ここでご主人が笑顔で迎えてくれて、ホッとします。意外とお若い女性の方!

亜麻の栽培から繊維にするまでの加工、そして紡ぎから織りまで一人でされているという情報をサイトで入手していたので、いかにも「工芸作家!」という人が出てくると覚悟していたのですが、柔らかい雰囲気の方で安心します。

小野田由美さんという作家さんだと、ギャラリー内の展示で知りました。

はがき

亜麻の手紡ぎ体験「やりますか?」「やります!」

「亜麻の手紡ぎ体験ができると聞いたのですが……」とおそるおそる尋ねると……

笑顔で「やりますか?」と聞き返されたので、もちろん「やります!」と。この、愛想が良いのに言葉少なな感じがとても好印象でした。

手紡ぎ体験は1000円。700円のこちらのキット込みなので、指導料が300円ということですね。そんなに安くていいんでしょうか。

キット

サクサクと体験講習に入ってしまったので、じっくりと写真を撮る暇がありませんでした。

中には、紡ぐ前の亜麻の繊維2種類、カットされた亜麻の茎、亜麻の種(蒔いたらちゃんと発芽するんですって!)そして説明書が入っています。

亜麻の加工工程は、収獲した亜麻の茎を腐らせて(これがかなり臭いらしい)余計な部分を洗い落として乾燥させ、残った芯の皮を落として繊維を取り出し、それをカーダーにかけて繊維の太さを揃えるそうです。

採取した繊維は長くて揃ったものと短くて綿状に絡んだものに分かれます。

 

長く揃ったものはこちら。
繊維

「亜麻色の髪」という表現がよくわかる、プラチナブロンド。

小野田さんは「人の髪みたいでちょっと気持ち悪いですよね」とおっしゃっていましたが、そんなことはなく、とてもきれいです。

ただ、毛先のまとめ方が山姥っぽいかもしれない……。

 

短い繊維はこんなモフモフな感じになります。

短い

これらを採取した後の芯の皮は焚き付けに使い、カーダーに残った細かい繊維は製紙作家さんに引き取ってもらって、亜麻紙に利用されるのだそう。無駄がない……。

ただ、今流行りのオメガ3系オイル、亜麻仁油用の亜麻からは繊維をとることは無いのですって。どうやら栽培方法が異なるようで、種と茎を両方利用するのは難しいのだとか。

紡ぎ車をお借りして紡いでいく

ギャラリーには紡ぎ車が2台置かれていました。その一台をお借りして、紡いでいきます。

普段から羊毛の手紡ぎをしていますと伝えると、「亜麻を紡ぐ感じは羊毛に似ているので、やりやすいと思います」とのこと。

植物繊維と動物繊維、全く違うのに似ているんですねー。

 

先ほどの2種類の繊維のうち、綿状の方が羊毛に似ているそうなので、こちらから紡いでいきます。

ここで細かく画像を撮るべきだったのですが、なんせ手がいっぱいで……。今後はカメラマンを同行させる必要があるな?!

車

手に水を付けながら、繊維同士をくっつけるように慎重に紡ぎます。

やっぱりリネンの繊細さを出したいので、なるたけ細く細く紡いでいきます。綿状の繊維から細い糸を引き出す感じなので、いわゆる「紡毛糸」になります。

 

短い繊維を紡ぐとこんな感じに。

初めての割には細いと褒められました。でも、まだまだ太さは均等じゃないし、細いから目立たないけどまばらに縒りが強すぎ、甘すぎなところが見られる。

紡毛

 

短い繊維の糸とつなげるように、そのまま長い繊維も紡いでいきます。こちらは繊維を縦に持って、端と端を繋げていくように。いわゆる「梳毛糸」になるのでしょうか。

これは、既に繊維の向きが揃っているせいもあり、そして慣れてきたせいもあり、意外とスムーズに紡げました。

でも、仕上がった糸を見ると、まだまだ毛羽が目立つ。

梳毛

というか、さっきのより荒れてないか……?

これらは単糸の状態で持ち帰ってきたので、家で双糸にするつもりです。

糸巻

が、こんな感じで厚紙に巻くと、思いのほか量が少ない……。ので、短め繊維を一箱買って帰ってきました。300円で結構入っています。

箱

 

ギャラリー内を見せて頂く

呉服商のお住まいだったということで、全室が畳の和室だったり、足袋を陳列する棚を展示に使用していたりなど、とても良い雰囲気のギャラリーでした。

たまに時計の鐘が「ボーン……」と鳴ったり、外から虫の声がしたりと、都会の煩わしさを忘れられる空間です。

たびだな

展示

小野田さんの作品も。

ぬの

美しい、生成り色の麻布。

手織り途中のものもありました。

織機

 

道内の他の作家さんの作品もあります。

紙

写真がうまく撮れない。カメラの調子が悪いようです……。

 

これらを見せて頂き、亜麻ゑもんを後にしました。

他に買ったものは

実は、紡ぎ足し用の繊維だけではなく、色々なものを買っていたのです。

買ったもの

手前左のフライヤーは店頭に置いていたもの、その隣の糸、カットした茎、種はキットの内容物。

そして箱が短め繊維(別売り300円)、上段の長いものが腐らせて洗って乾かしたままの麻の茎(別売り300円)です。

短め繊維はすぐにも紡げますが、茎は殻を落として繊維を梳く必要があります。周囲が汚れる作業なので、天気が良い日に外でやろうかな。

 

他にも、こんな作品も購入しました。

ボタン

手製の麻布を使用したくるみボタン。本当はボタンに刺繍を施したものもあったようですが、売り切れでした……。

ちなみに、工房 亜麻音というのは、岩見沢栗沢町にある小野田さんの工房だそうです。平日と冬場はそちらで作業されているんですね。

このボタンは友達にプレゼントしました。

15分では終わらないが、とても有意義な時間でした

サイトには「体験の所要時間15分」と書かれていますが、真剣に細く紡ごうと頑張ったので、1時間近くかかりました。

太めに紡ぐならもっと短いかもしれませんね。

 

また、素人ながら私も手紡ぎをするということから、紡ぎ車や材料を売っているお店のこと、東京のスピニングパーティーの話などもして(二人とも参加したことはない)盛り上がってしまったせいもあるかも。

一人で行きましたが、全く持て余したり淋しい思いをすることは無かったです。小野田さんに会いにまた行きたくなりました。

 

亜麻ゑもんは10月末でクローズするそうです。もし気になるなら、お早めに行ってみて下さい。

金~日の営業ですが、途中臨時休業もあるようです。詳しくはサイトをご覧になって下さい。

 

亜麻ゑもん

夕張郡由仁町本町262番地(由仁駅より徒歩3分)
金、土、日のみ 10:00~17:00
体験は予約不要、1000円でできます。

工房 亜麻音のサイトはこちら

 

とても長くなってしまいました。

後日、持ち帰った亜麻を紡ぐ様子も記事にしたいと思っています。

 

ということで今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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