今さらながら刺しゅうを始めました。
Instagramで拝見した、ある作家さんの刺しゅうが本当に美しくて、自分でもやってみたくなったのです。
今は外出しにくいし、時間もたっぷりあるということで、家にあるもの、近くのお店で手に入るものを使ってちまちまとやっています。
ある程度慣れたところで、作家さんの図案にチャレンジしようと思ったのですが、図案を布に写すのって思ったより大変なんですね……。
チャコペーパーとかトレーサーとか、家には無いし、ちゃんとした手芸メーカーのものは結構値段が張る。
そこで発見したのが、ダイソーで100円で売られている「刺しゅう用下地シート」!
こちらを使ってみた感想と、写す際の一工夫について書いていきます。
蓬莱和歌子先生の「大人の花刺繍」素敵です
私が図案を写したい本は、蓬莱和歌子先生の「大人の花刺繍」というもので、美しい花々がシックな色合いで刺されていて、写真を見ているだけでも満足できる素敵な一冊。
どこのネット書店もそうだと思いますが、品薄のようなので、在庫が補充されたタイミングで即買いしました。
この図案はどれも素晴らしく、だからこそ少しの狂いもなく布に写し取りたい。
なんとなーくのフリーハンドでは絶対にダメだ!
ダイソーの下地シート、下から照らさないと透けない
今回使う下地シートは、裏がシールになっているシートに水性ボールペンなどで図案を写し、それを布に貼り付け、このシートの上に直接刺しゅうしていくというもの。
シートは水に溶ける素材のため、洗えば簡単にシートを除去できるんだそうです。
説明書きによるとプリンタで直接印刷もできるらしいのですが、余分なところまで印刷されたらシートの無駄が発生しそうなので、手で写していこうと思います。
本を開いてそのまま写し描きするのは難しいので、コピーしてシートを重ねます……。
ん?んん?透けない……ぞ……。
昼間とは言え、曇天で室内も暗い日だったこともあり、全く光が通っていません。
色々調べると、漫画家さんなどが使っているトレース台、あの下から光が照らしてくれる台を使えば転写しやすくなるらしい。でもトレース台、ないな……。
段ボール箱とアクリル板で作るか?と本気で一瞬考えましたが、よくよく考えたら、うちのリビングテーブルはガラス張りだった!
文房具だの喘息の薬だのと雑多ですみません。これでも撮影前に少し片づけました。
ここにシートと図案を置いて、下に何かしらの光源を仕込めばいけるか?
ということで用意した、100均のハンディライト。
電池式で、災害時用に買ったもの。
これを点灯させ、上のガラスに図案とシートを置くと……
おお!バッチリ透けている!水性ペンで写し描きだ!
シートの凹凸があるのでペンがたまに引っかかりますが、これだけはっきり見えているととても写しやすくて、10分ほどで出来上がりました。
ちょっと色が薄くなっている部分がありますが、これは手汗でインクがにじんでしまったところです。手汗をかくとシートも溶けてベトベトしてくるので、手汗かきの人はこまめに拭き取った方が良い。
しかし、かなりうまく写せたと思います。ズレもあまり無いし、触れたら薄くなるということもないし、チャコペーパーで写し書きしたものより断然いい。
家にガラステーブルがある方、そしてこれから刺繍をされる方、この方法おすすめです。
あれ?これって結局布も透けるんじゃ……
ここまでやってみて気付いてしまった。
下からこれだけの光を当てれば、刺繍する布も透けるのでは?
それなら直接チャコペンなどで図案を写せるのでは?
そう思って、また違う図案を透かしてみる。布は真っ白な綿麻混、サラシくらいの薄さ。
あ、ばっちり透けるじゃないか!すかさずチャコペンで写す。
水性ペンよりも太くなってしまうけれど、それでも見やすく、きれいに写し取ることができました。
これなら下地シートはいらないのでは、と思いましたが、キャンバス地などの厚手の布を使うならあまり透けなさそう。
厚い布に図案を写したいときは、下地シートが最適でしょうね。
下地シートは便利、ガラステーブルはぜひ活用を
ということで、下地シートを布に貼り、刺している途中です。(10cmの刺繍枠しかないので、シートを3分割して貼りました)
下地シートの粘着力は弱く、気を付けないと縁からはがれてきます。あと手汗で溶けるのでそれも注意。
刺していると針が糊成分でベトベトしてくるので、こまめに拭き取った方が良い。
まだ洗ってどれだけシートが落ちてくれるかわかりませんが、ほかにこの商品を愛用している人の口コミを見ると、きれいに仕上がりそう。
今回の収穫はこの下地シートの便利さと、普通のインテリアでよくあるガラステーブルが手芸に大きく役立つと知れたことです。
イラストを描く人などもトレース台代わりに使えると思うので、ご参考に。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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