うちの畑に自生し放題の赤紫蘇。
柔らかく緑がかっていない部分は梅干しを漬ける際に利用しましたが、それでもまだ結構な量がある……。
食用にするには今一つの品質なので、この紫色の色素を利用して羊毛を染めてみることにしました。
赤紫蘇とミョウバンで羊毛を染めてみる
今回もシェットランド羊毛のスライバーを染めます。媒染剤はミョウバンを使用し、染液に溶かし込む「同時媒染」で行います。
100gのシェットランドスライバー。バレーボールくらいの大きさです。
ミョウバンは漬物用の焼きミョウバンを使用します。
では始めます!
赤紫蘇は畑からぶちぶち抜いて、根っこを切り落としたら茎ごとざく切りにして、水で泥を落とす程度に洗います。
大体200gくらいか。
これを水と一緒に鍋に入れ、煮出す。
温度の上昇とともに葉の色が抜けていく。
ほうれんそうのような色味になってしまった。抜けた色は煮汁にしっかり残っているはず……。
20分ほど煮たところで葉や枝を全てすくい取りミョウバンを大さじ1くらい入れます。煮汁はこの時点で紫色。
ミョウバンが溶けたら羊毛を静かに入れる。
ミョウバンを入れたことで化学変化が起きたのか、染液が緑がかってきました……。
羊毛を入れるとその色が顕著にわかります。
縁はまだ紫色っぽいですが、中心はグレーがかった緑色に見える。
熱々の染液に入れたので、このままゆっくりと冷めるのを待つ。大体3時間くらい放置しました。
3時間後、染液だけを流して優しく羊毛から水気を切る。
羊毛に残ったのは緑色の色素のみ!赤紫蘇の色からは想像もつかないような色合いになりました。
この羊毛からさらに水気を切り、陰干しして乾燥させます。
あらっ、いい色!赤紫蘇色ではありませんが、とても渋くて深みのある色になりました。
紡いでみると、こんな感じに。
渋いくすみカラーの毛糸になりました。染料のムラがいい感じにしてくれています。こういうのが手染め手紡ぎのいいところですよね。
ただ、まだ染料が残っているのか、紡いでいるうちに手が緑色になってしまいました。もしかしたら、何度も洗うと色が抜けてしまうかもしれません。これは後日実験してみます。
赤紫蘇色に染めるためにはどうすればいいか
手持ちの草木染の本によると、赤紫蘇染めをする際にはクエン酸を加えると赤系の発色が良くなるとのことでした。
草むしりの最中に思いついてすぐに染めに入ったもんだから、下調べ不足でした。
赤紫蘇はもう少しあるので、次はクエン酸を入れてしっかり赤紫に染まるように再チャレンジしてみよう。
夏なので羊毛仕事になかなか手が出にくいですが、やってみるととても楽しいですね。
染物熱が冷めないうちに(道具を全て片付けてしまう前に)また染色をしよう。
ということで今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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