うちに昔からある美味しんぼをたまに読み返しています。これ、カバーも紛失するほど古い。
今日読んだ29巻「美味しい暗号」に収録のお話、「東西うどん合戦」に登場の山岡風うどんを作ってみようと思います。
このうどん、きっと美味しんぼ愛読者が再現してみたレシピの上位に食い込んでくると思います。
手に入りやすい材料ですぐできるからです。
しかし!本当に美味しく作るためには、材料にこだわらなければいけないようです。
これから作る方は、ぜひいい材料を!
東も西もない、山岡風うどんを作る
この回のストーリーをざっくり言うと、関西から赴任してきた人が関東風のうどんを貶して富井副部長と大喧嘩する、みたいな話です。
それを山岡がうどんを作って仲裁……という、いつも通りの展開で幕。詳しい展開は書籍をどうぞ。
では作っていきます。
材料!
これは適当に用意したもので、ここから必要な量だけ取って1人分を作ります。
まずうどん。作中の通りに稲庭うどんです。一人前100g。
稲庭うどんは高い。200gで400円以上したよね。
鰹節。花かつおではなく、本枯節の塊を自分で削りました。(花かつおでやると美味しくないという口コミがあるので)
「嘘!」と叫びたくなるくらいの量用意するとのことですが、自分で削ると時間がかかる。その限界がこの量。結果的に一人前、これくらいで足りました。
梅干し。自家製のしょっぱいやつ。一人に付き一粒使います。
ねぎは青ネギが無かったので普通の根深ねぎのスライスです。
あとは醤油、これはそのまま舐めても美味しいものでないと厳しい。
ヤマサの「有機丸大豆の吟選醤油」、しかも開封したての酸化してないやつを用意。
鍋にうどんをゆでる用のお湯、ヤカンに汁用のお湯を沸かしておきます。
まず、うどんをゆでる。稲庭うどんは3分で茹で上がる、油断はできない。
ゆであがったら水で締める。乾物臭さを取るようにしっかり洗う。
水けを切ったうどんを丼に盛り、ちぎった梅干しをのせ、鰹節を「嘘!」と言いながらのせる。
そしてネギを散らして醤油を回しかける。醤油さしで2回しくらい。
最後に麺がほぐれるくらいのお湯を注ぐ。このお湯は多いと味が薄まりそうですが、少なくても鰹節がモソついて良くない。カップ1くらい入れました。
こうして完成したのがこちら。
カツオだしの香りがぷんぷんする。これだけでうどん屋さんの香りがします。
よくかき混ぜて食べる!
なんかあまり美しくない見た目ですが、稲庭うどんのチュルチュルした食感がまず美味しい。
そして、醤油とかつおの味だけで十分いける味。梅干しの味は汁にそれほど出てはいないが、たまに口に入ると酸味が走って全体の味を引き締めてくれます。
これだけ鰹節を入れたらモソモソしそうなものですが、口に入れると細かくほぐれるんです。それなのにしっかりうま味を出している。
本枯節だからか、それとも削りが下手くそなのが功を奏したか。
汁も美味しいです、お湯かけただけなのに出汁がちゃんと出ている。
あと醤油。いい醤油を使わないとこのうどんは絶対に成功しない。醤油の味がかなり影響すると思います。ここはケチらずお高めの醤油を使うべきですね。
いい材料を使っているからか、シンプルな構成でも美味しいうどんになりました。
このうどんで東西の食文化の溝が埋まるかと言えば……アレですが、こんな簡単でも美味しいうどんができると思うと、余計なこだわりがアホらしくなるというのはちょっと納得です。
ぬるくなっちゃうので別盛りがいいかも
ただ、水で締めたうどんにお湯をかけるということで、ぬるくなってしまうのが唯一の難点。
お湯をかけてすぐに一気に食べればつけ麺のように熱い汁+冷たい麺の美味しさが味わえるのですが、後半は全体的にぬるいのが気になりました。
具とお湯で汁だけ作って、麺を別盛りにするのがベストか?
稲庭うどんまだ残ってるから、次は別盛りにしてみます。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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