前に、細かく挽いたコーヒー豆と水を混ぜて一晩置き、漉すだけで作れる水出しコーヒーの作り方を載せたことがあります。
これよりももっと澄んだ味になるという、「氷出しコーヒー」なるものがあるそうです。
しかしこれはすごーく時間がかかる上に豆もたくさん使うとのこと、なかなか手出しできずにいました。
普段湯水のようにコーヒーを飲む我が家では、コーヒーはコスパ重視になってしまうんですよね(だから自家焙煎している)。
しかし今日、コーヒー豆が豊富にある状態だし時間もあるし、いよいよ氷出しコーヒーを試してみることにしました!
氷が滴る水滴で淹れる氷出しコーヒー
氷出し、と言っても、氷に直接コーヒー豆を混ぜるわけではないようです。
氷が解けて滴る水を粉に落とし、冷水でゆっくり抽出するという仕組みとのこと。
あの柱時計のような大型器具を使う「ダッチコーヒー」と同じ原理で、氷を使って淹れるということですね。
ということで用意するのは氷。別に製氷機で作った氷でも良いのだと思いますが、せっかくなのでミネラルウォーター(軟水)をアルミ容器に入れて冷凍庫で凍らせます。
アルミは熱伝導が良く、時間がかからずに凍るので真ん中が白くなります。かき氷にするのではなくどうせ溶かすのでOK。
コーヒー豆は細挽き、フルシティローストです。フレンチローストくらいの方が美味しいという説もありますが、うちにあるのがこの豆だけだったので……。
量は2杯分、300mlの水(氷)に対して30g使用します。やっぱりお湯で抽出するよりも豆をたくさん使う。
この豆を水少量で湿らせる。ドロドロになるくらい。
使用する道具はドリッパー2個、サーバー1個、ペーパーフィルター一枚(1~2杯用)。
ドリッパーは大き目のが2つあれば良かったのですが、無いので大小1つずつ使います。ペーパーフィルターにドロドロのコーヒー豆を入れ、ドリッパー(小)にセット。
これを画像のように重ねます。
そして上段のドリッパー(大)に砕いた氷を入れて、全て溶け切るまで放置。
室温が高いのですぐ溶けるかな、と思いましたが、全て溶けるまで6時間かかりました。
下に溜まったコーヒーは300ml弱、結構濃いめに見える。
温度が低いので香り立つ感じではありません。
マグカップに入れていますが、冷たいまま(というか常温で)飲んでいます。見るからに濃いめの色でしょ?
苦みが結構ありますが、後に残るえぐみが無くてすっきりした味。香りが少ないのでいつもお湯出しを飲んでいると物足りないような気もしてきます。
でも、じっくり味わうとちゃんとコーヒーの香りを感じることができる。
粉が多かったのか、それとも細かかったのか、想像よりも濃いめの味だったので、牛乳で割っても十分勝負できる味です。
水と粉を混ぜる簡単水出しよりも味がしっかり出た気がする。やっぱり時間をかけて抽出すると違うものですね。
時間もかかったし豆もたくさん使いました。そして繊細な香りと味、時間と気持ちに余裕がないとなかなか楽しめないものだと思います。
いや、余裕がないときこそこういうコーヒーを淹れて飲んで、自分を取り戻すというのもいいかもしれない。
本格的なダッチコーヒーの機械は、コーヒー好きの憧れ
こういう大掛かりな器具はコーヒー好きの憧れです。レトロなカフェや喫茶店だと結構見かけますが、個人の家で所有するのは手入れが大変……(とんねるずの石橋貴明さんのおうちにあるそうです。さすが芸能人……。)
でも、一般家庭向けに同じ原理で落とせるこれくらいのサイズのものも出ているんですね。
これならなんとか使いこなせそうか……?
今回のようにある道具で落とす氷出しも美味しかったのですが、敢えて道具にこだわるのも珈琲道の一部だと思ったり。
置く場所が確保できるなら買ってもいいかもしれない。悩み中。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント