そろそろ、北海道でも「たらの芽」がチラホラと出始めた頃でしょうか。自分で採りに行きたいのですが、たらの芽は他の山菜よりも競争率が格段に高い。(札幌近くの山ではかなり早い段階でプロに全部取られているよね!しかも根こそぎ)
なので、私の口に入るのは専らもらい物か買ったものばかりです。
競争率が高いということは、一度にたくさん採れないということです。そのため、数少ないたらの芽は天ぷらにするのがメジャーですよね。
でも、天ぷら以外にできる料理は無いのかというとそうではありません。今回は、たらの芽の美味しいレシピをご紹介します!
たらの芽のベーコン巻き
ちょっとジャンクに、子供も大好きなベーコン巻きに。これはレシピを改めて紹介する必要は無いですね。
生のたらの芽一つをハーフサイズのスライスベーコンで巻いて楊枝で留め、オリーブオイルを引いたフライパンでじゅうじゅう焼いて粗挽き黒こしょうをパラリ。汁けが出ないビジュアル系おかずなので、お弁当に入れても素敵ですね。
ベーコンの塩気で食べる料理ですが、ものによっては塩気が少ないものもあるので、そんな時は塩を振って下さい。
やっぱり、苦みのある山菜は油と合いますね。
たらの芽ご飯
少しのたらの芽をたくさんの人で楽しむなら、混ぜご飯にするのがおすすめです。こちらもやっぱり油気が欲しいので、油揚げと一緒にしましょう。ここでは、三合分のお米で作る前提です。
- 鍋に薄口醤油、みりん各大さじ1、お酒大さじ2、塩少々とかつおだしカップ1を入れて火にかける。
- たらの芽4個を丸のまま1の汁でさっと煮る。火が通ったら取り出し、細かく切る。
- 2の残った煮汁に小揚げ2枚を細切りにしたものを加え、味が染み込むように煮る。
- 研いで30分浸水したお米3合の水を切って炊飯器に入れ、3の煮汁と小揚げも入れて、3合分の線のところまでかつおだしを足す。(合計で3カップくらい入ることになります。)
- 通常の炊飯モードで炊き、炊き上がったら2の刻んだたらの芽を加えてさっと混ぜてできあがり。
たらの芽は歯応えと風味を消さないためにサッと煮てから最後に加えるのがポイントです。
また、北海道では薄口醤油は一般家庭に置いていないことが多いと思います。そんなときは濃口醤油でも問題ありませんが、色味が濃くなります。
薄口醤油を使わずに薄い色に仕上げたいときは「白だし」を使うという手もあります。その場合は、具を煮る時に濃いめに希釈したものを使い、炊飯器に入れる時に水を足すようにすると良いですね。
揚げだしたらの芽のあさりあんかけ
天ぷらではなく、素揚げにして美味しいあんをかけて食べるおかずです。山菜シーズンと同時にあさりが安くなってくるので、一緒に入れて海と山の美味しさを一度に味わえる料理にしました。
- たらの芽8~10個ははぬれ布巾で汚れを拭き取り、170℃~180℃の油でサッと揚げる。
- 鍋に昆布だし300ml、酒大さじ3、砂出ししたあさり10個を入れ、火にかける。
- あさりの口が開いたら濃口醤油大さじ3、みりん大さじ2を入れ、水溶き片栗粉でゆるめにとろみ付けする。(あさりから塩気が出るので、醤油の量は調節しながら入れて下さい)
- 1のたらの芽にあんをかけ、大根おろしを添えてできあがり。
以上は二人分の分量です。もし、たらの芽が少ししかないという時は、揚げ出し豆腐と揚げたらの芽を組み合わせてあんかけにするといいですね。
殻付きあさりの方がうま味が出ますが、冷凍のむき身でも作れます。
たらの芽ビスマルク風
最後のレシピは、本当にたらの芽が余っているという人向けのぜいたくレシピです。(そんな人いないか)
ビスマルク風とは、卵(目玉焼きとかポーチドエッグ)と組み合わせた料理を指す名前です。ドイツの政治家ビスマルクが卵大好きだったために付けられました。
レシピというほどのものではなく、オリーブオイルで炒めたたらの芽に半熟の目玉焼きを添えて、塩と黒こしょうを振ってできあがりです。ベーコンを一緒に炒めても美味しいはず。
パンを添えるなら塩味、ご飯と食べるなら醤油がおすすめ。
半熟の黄身を崩して、たらの芽に付けて頂きます。……なんてぜいたく料理なんだ!でも美味しいんですよ。
さいごに
たらの芽のレシピをいくつかご紹介しました。正統派からジャンク風まで、お好みに合わせて試してみて下さい。
買うと高いイメージがあるたらの芽ですが、道の駅や直売所などでたまに安くてたくさん入ったものがあるので、自分で採りに行かない派の人は、安いものを探してみると良いかもしれません。
去年は、「ゆにガーデン」のお土産屋さんでプラのフードパックにぎゅうぎゅう詰めで500円ってのが最安値だったかな。
次は、ウドのレシピをご紹介したいと思っています。お楽しみに!
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