少し前にTVで「ケイジャンシーズニング」という調味料について取り上げているのを見ました。
アメリカ南部の方の複合調味料で、肉や魚に揉みこんで焼いたり、歌のタイトルでも有名なご飯もの「ジャンバラヤ」に、ほかにも煮込み料理などに使われるそうです。
このケイジャンシーズニング、ガラムマサラやカレー粉なんかよりも少ないスパイスで作れるようです。
作ってしまえばあとはこれだけで肉料理や魚料理ができるとのこと……。
というわけで、さっそく作ってみました。
この自作ケイジャンスパイスを使ってケイジャンチキンも作ります。
「ケイジャン」というのは、ルイジアナ州に入植したフランス系の人をさす
スパイスを作る前に「ケイジャン」とはなんぞや……と思い調べてみると、アメリカへの入植が盛んだった時代にアカディア地方を経てルイジアナ州南部に入植したフランス系の人々をさすそうです。
ルイジアナ州、大体このへんです。
アカディア地方からルイジアナ州南部に移るに至るまで色々な軋轢があったそうですが、ここではその話は割愛。
こういう話を見ると、アメリカは多民族からなる国ということがよくわかります。
そして、つい200~300年前に開拓されてから、よくもまあここまで発展したものだとも思う。(北海道もそんな感じですね)
今回作るケイジャンシーズニングというのは、そのケイジャン人が作る郷土料理からより一層洗練された「クレオール料理」でよく使われる複合調味料だそうです。
ケイジャンシーズニングを作る
ケイジャンシーズニングという名前で売られている調味料はいくつかありますが、どれも使っているスパイスが微妙に違うようです。
市販品で一番メジャーなのはGABANのものでしょうかね。
材料ですが、Wikipediaのジャンバラヤの項に「パプリカ、オレガノ、タイム、ガーリックパウダー、オニオンパウダー、カイエンペッパー、黒胡椒、塩などを混合したもの」という記載があるので、これが入っていればケイジャンシーズニングと言えると判断します。
ということで、今回のレシピです。
粉末パプリカ 小さじ1
オレガノ 小さじ1
粉唐辛子 小さじ1/2
タイム(粉末) 小さじ1/2
ブラックペッパー 小さじ1/2
クミン 小さじ1/2
粉マスタード 小さじ1/2
塩 小さじ1
ガーリックとオニオンは調理の際に生をすりおろして使った方が断然美味しいらしいので、ここには入れませんでした。
これらを混ぜ合わせます。これでシーズニングミックスは完成とします。
あとは、瓶にでも入れておけば2~3ヶ月は香りが維持できるはず。
ちょっと舐めてみると、クミンが入っているせいかタコスっぽい香りがする。アメリカ南部って感じですね。インドやアラブのスパイスミックスとはちょっと違う気がします。
簡単にケイジャンチキンを作る
完成したケイジャンシーズニングを使ってケイジャンチキンを作ります。
分量は鶏モモ肉3枚、ケイジャンシーズニングは作った全量、玉ねぎ1/2個、にんにく一かけ。これで一般の4人分くらいになるかと思います。
ギャバンのケイジャンシーズニングを使ったレシピだと、これを水で溶いて肉を漬け込むようですが、私のレシピだと玉ねぎの水分で十分に補えるので改めて水は足しません。
すりおろした玉ねぎにんにくとともにケイジャンシーズニングを肉に揉みこみ、30分ほど置く。
天板に並べ、230℃に予熱したオーブンで肉に火が通るまで焼く。
焼いてる最中の匂いがすごくいい!食欲をそそる。
20分くらい焼きました。
適当に付け合わせを添えます。フライドポテトがアメリカっぽいですね。
自己判断でライムも添えてみる。
スパイスの香りが豊かな焼チキンです。
ただ、鶏モモ3枚に対して塩小さじ1は少なかった?ちょっと薄味。ライムの酸味で補うとちょうどいい。
でも、スパイシーでご飯にもよく合う。肉のうまみがよくわかります。ジューシーです。
ライムを絞るとおつまみとしてもいい感じ。
スパイシー料理なので多少質の悪い肉でも美味しく食べられる料理です。安いブラジル産鶏もも肉がごちそうに変身しました。
これがクレオール料理か~。答え合わせをする術が無いが、美味しかったので良しとします。
ジャンバラヤも作りたかったが
ケイジャンシーズニングを使う料理の代表格であるジャンバラヤも作りたかったのですが、今回のチキンに全て使ってしまいました。
ジャンバラヤを作るためにはもう一度スパイスを調合するところから始めなければいけないな……。
実は、ジャンバラヤも食べたことないので正解がわからない料理です。
でも、ジャンバラヤは比較的有名な料理なので、探せば食べられるお店がありそう。
こちらは先に外で食べてから自作してみようかなと思っております。
外出自粛が望ましい時期が終わったらお店を探してみよう。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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