ドラマ「PICU」に道民がツッコミを入れる

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医療 未分類
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つい先日まで放送されていたドラマ「PICU」、皆さんご覧になりましたか?

札幌市丘珠にある病院を舞台に、小児専門の救命救急医療を題材にしたドラマです。

広い広い北海道では、僻地に住む人々まで医療が行き届かない。そんな中で、特に子どもの医療にスポットを当て、遠く離れたところから、緊急性が高い病気やケガを負った子の命をどう救うかがメインテーマです。

生まれも育ちも北海道、しかも子供の頃はコンビニも無い田舎に住みながら持病を抱えていた自分には深く刺さるドラマでした。

 

……が!深く刺さったからこそ、「オイオイ!」と言いたくなるような違和感もたくさんありまして……。

今日は、ドラマ「PICU」の感想として、特に北海道の位置関係や移動距離について疑問を抱いた点を書いてみたいと思います。

いい話が満載のドラマだったんですが、その感動の展開のために無理矢理時空を歪ませてしまったのか?!というのが感想として残ってしまって……。

これは私がひねくれているだけだろうか……と思っていたら、ドラマファンの友人も同様の感想を抱いたらしい。

きっと他にも同じ思いを抱いた人もいるのではと、ブログのネタとして一話から振り返りながらまとめてみました。

 

大晦日にこんなお話で恐縮ですが、興味があればお読みください。

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人不足のはずなのに稚内までふらりと行く(約330km)

最北端

画像はイメージです

まず、第一回目に十分なスタッフも機材も揃わないPICUに稚内から女の子が搬送され、亡くなってしまいます。

その子のかかりつけ医の山田先生に会うために、植野先生としこちゃん先生が仕事後か、その翌日か、稚内まで行くことになります。

途中、電車に乗っているシーンがありましたが、少なくとも札幌→稚内は絶対に各駅停車の電車で行く距離ではないので、電車だったら特急サロベツや宗谷ですよね。これ、特急ですが札幌から稚内まで5時間以上かかるんですよ。うまく最終列車に間に合って、日帰りするなら丸一日かかります。北海道に長く住んでいても気軽には行けないですよね。

また、終盤でもしこちゃん先生一人でレンタカーを運転し、稚内まで行っています。おまけに追いかけてきた高杉真宙さん演じる悠太君。ただ手紙を渡すためだけに……。

しかもそのまま函館まで二人で向かっているんですよね。冬道を。若さや意欲やガッツだけではカバーしきれない長距離です。

ここ、せっかく最終回に続く大事なところなのに、非現実的すぎて興ざめしてしまいました。

札幌→網走は思いついて気軽に行ける距離ではない(約375km)

羅臼

これは網走ではなく羅臼町(画像はイメージです)

さて、序盤は網走の病院に勤務していた悠太君ですが、職場になじめなく、精神的に参っていました。

そんな彼のことが心配でアポなしで網走まで行っちゃうしこちゃん先生の行動力は大したもの。

でも、札幌→網走間はほんと思いついて行ける距離ではないですよ。お医者さんだから交通費は痛くないとしても、電車やバスでも6~7時間くらいかかります。

前項の札幌→稚内とか稚内→函館は業務のためだからまだしも、プライベートなら休みを取っていく距離です。しかも二日くらいは休みたいところ。一日しか休みをとってなくて翌日出勤なら、道のりの半分くらいの位置で「あ、明日仕事どうしよ……」って思うんじゃないかな……。しかも人不足の部署勤務で……。

明日の仕事も関係ない、それくらい大事な友達だということでしょうけど、距離のせいで高度医療を受けられない子たちを何とかしようというテーマがある物語なのに、友情は距離を超えるという描写はちょっと違和感があります。

函館だとしても小学生の修学旅行はせいぜい東北

Twitterでも多く見かけたのが、心臓病の少年が函館から搬送されてきたエピソードに絡む距離問題。

同級生の女の子が「修学旅行で東京タワー見てきたよ」と言っていたけれど、北海道の小学校で修学旅行に東京へ行くケースは聞いたことがない。むしろ地方の小学生は札幌に来る。

札幌に行かないとしても、函館なら海を渡っても青森や岩手くらいまでだろうと、函館出身者が言っておりました。

これは単純に製作者の取材不足だと思います。東京でなければ成り立たないエピソードでも無いようだったし、ちゃんと調べてから脚本を書いてほしいものです。

五稜郭

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同級生はどうやって函館から札幌に来たのか(約310km)

この心臓病の少年にまつわるエピソードで、札幌市内で疑似修学旅行を実施していましたよね。その最後で、わざわざ函館からたくさんの同級生が駆けつけてくれたという感動の展開がありました。

これ、泣くところなんでしょうけど、私は「この人数を誰が連れてきたの?何に乗ってきたの?!」ということばかりが気になってしまって、泣いてる場合じゃありませんでした。

特急北斗で遠足のように乗ってきたのか、車でしょうか。まさか飛行機?でもそれなら丘珠空港から直接病院行くよね……。

親御さんが何人か協力して、車複数台で分乗してきたのか?もちろん高速に乗りますよね、高速代とガソリン代はどうしたのか……。

以上のことを考えているうちに感動の波が過ぎ去ってしまった……。

しかし、恋仲っぽい女子が札幌まで個人的にお見舞いに来るのはともかくとして、クラスメイトが団体で、というのは現実的ではないですよ。家ごとに経済力の差もあるでしょうし。

「いい話」にしたくてこの展開になったのはわかるんですが、それならもう少し違和感ない設定にしてほしかった。せめて、函館ではなく、室蘭や旭川くらいならアリだと思うのですが。

医師に文句を言うために子供一人で函館から札幌まで来る(約310km)

その女の子が個人的にお見舞いに来るのは不思議じゃないとは言いました。

しかし、函館に帰ってきて具合が悪くなった少年を見て、文句を言うために札幌まで小学生が単身乗り込んでくるというのはどう考えてもおかしいですよ。

この区間、特急でも4時間弱かかりますし、子供料金で4000円くらい+札幌駅から丘珠病院までタクシー乗ったとして3000円くらい。(劇中の丘珠病院の位置(多分陸上自衛隊基地があるあたり)は、おそらく昨年ヒグマが出没して人を襲ったあたりです。ヒグマの危険が身近にあるくらい、街の中心部から離れています)

小学生がそんな距離を一人で、しかもまとまったお金を常に持ち歩いているのか……。

 

そして、泣いている女児が一人で特急列車って、駅員さんや乗務員さんは声掛けとかしなかったの?

クライマックスに続く大事なシーンなのに、そういう別な疑問が頭を占めちゃって、ドラマのメインテーマに入り込めなかったのが残念です。

ヒグマ

丘珠、ヒグマ出ましたからね(画像はイメージです)

北海道民で知事の顔を知らない人はいないと思う

最後に!第一回目で、野原?土手?のようなところでしこちゃん先生が北海道知事とばったり会って、知事と知らずに会話するシーンがありましたが、これもちょっとどうかなと思いました。

北海道に長く住んでいれば知事の顔は嫌でもわかりますよね。だって、実際の道知事、ニュースでよく見かけますし、CMにだって積極的に出演されています。TVはあまり見ないとしても、もちろん選挙、行ってますよね?

北海道は鈴木知事が若くてイケメンだから顔を知られているだけで、北海道以外の都府県では知事のお顔の認知度は低いのかしら?と思ったワンシーンでした。

北海道に絡んでいない疑問点もたくさんあるけれど、いいドラマでしたよ

今回は北海道民なら多くの人が「?」と思うであろう点をピックアップしましたが、それ以外にもツッコミどころは結構ありましたよね……。

自殺未遂した医師をいきなり激務のPICUに採用するとか、救命医なのにみんな揃って帰れて、夕食時に酒飲んでるとか……。最終話で急に地震災害をぶっこんでくるとか、何より、安田顕さんがまさかの道民でない役とか……。

大手術した男の子がその冬のうちに函館に帰って、しかも一人で出歩けるようになるだろうか。数年後の話かと思ったら、札幌にシーンが戻った後、まだ桃ちゃん(生田絵梨花さん)の子が赤ちゃんのままだったから、手術して時間が経ってないってことですよね。

などなど、疑問点は数ありました。

でもこれは毎話欠かさずしっかり見ていた証拠で、それだけ道民(少なくとも我が家は視聴率100%)の注目度が高いドラマだったということです。

テーマ自体は北海道の医療過疎を取り上げてくれて、地方出身の私としては生々しい部分もあり、見ごたえがあるドラマでした。

文句をいっぱい言いながらも、毎週楽しみに見ていました。続編があると嬉しいです。もちろん、そのときは北海道の地理をもっとリアルに描いてくれることも期待しています。

 

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございます!

大晦日のお話がこんなネタですみません。元旦は更新をお休みします、次回は1月4日を予定しております。

それでは皆様、良いお年を!

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