昨日作ったスペルト小麦のスコーンに付けるため、クロテッドクリームを作ります。
バターでも十分美味しく食べられたのですが、賞味期限が近い純生クリームが15%オフで売られていたので!これを使います!(できれば半額のが欲しかったが……)
先週あたりに低温調理器を使って作ってみたのですが、やっぱり炊飯器の方が手軽かも……と思い、今回は炊飯器を使用します。
結論から言いますと、炊飯器の方が楽でした。ただ温度が高いせいか、フレッシュな感じではないクリームになったかな。
ここに製造の様子を書き留めておきます。
一般家庭の炊飯器で14時間かけてクロテッドクリームを作る
今回は朝から晩まで、14時間かけて保温して生クリームからクロテッドクリームを分離させます。
使用するクリームはやはり「種類別:クリーム」のよつ葉の純生クリーム。安定剤などが入ったものは分離しにくいだろうという理由です。
これをドパーッと炊飯器の釜に投入。5.5合炊きの釜だと、ちょうど良く浅く広く入る。
クロテッドクリームは浅い容器に入れて作るとたくさんできます(これまでのクロテッドクリーム作りを参照)。
クリームを入れた釜を炊飯器に入れ、保温に設定して放置すること14時間。(前回は15時間かけましたが、今日は時間切れで1時間短い)
6時間後。うっすら、黄色い膜が張っています。ここに集まるようにクロテッドクリームが浮いてくるはず。
さらに8時間後、合計で14時間経過しました。
膜が乾いています。でもまだ温度が高く、分離したクロテッドクリームは固まっていません。
これを釜ごと氷水に浸し、冷やす。このままでは冷蔵庫に入りませんし、あまり動かすとせっかく分離させたクロテッドクリームがまた液体に戻ってしまう気がしたので……。
釜の性能のせいかすぐには冷えない。3時間くらいしてやっと中身の温度が7℃くらいに下がりました。
この時点で水面に浮いたクロテッドクリームを取ります。思ったより取れなかったかな?
固形分以外に結構液体も入ってしまいましたが、重量は74gとそこそこの出来です。
もっと時間をかけて加熱したり、もっとしっかり冷やしたりしたらもう少したくさん取れたかも……。
取れたクロテッドクリームはすぐ食べず、このまま冷蔵庫で一晩冷やしておきます。
なお、残った液体は牛乳のように料理に使います。さすがに生クリームとしては使えないし、牛乳とも違う味です。
翌日スコーンと一緒に食べる
翌日、前日に焼いていたスペルト小麦のスコーンと共に頂きます。
スペルト小麦の強い風味にはいちごやブルーベリーよりも甘夏のマーマレードの方が合う。
全粒粉の穀物の香りに柑橘のさわやかな風味、そこにクロテッドクリームのミルクの香りとコクが出会うと……。
すごく美味しい!
やっぱり、クリームだけで作ったものは味わいが違います。濃いんだけれど、フレッシュさもあるというか。
そして甘みがある気がします。
バターだと脂肪の味がダイレクトに来ますが、クロテッドクリームはちゃんと牛乳の味もします。
やっぱり、クロテッドクリームは他のものには代えられない……!
炊飯器と低温調理器の違いは
炊飯器だと温度が高いせいか、シャリッとした部分(バターみたく黄色い結晶)が多めにできたのですが、クリーミーなところと一緒になるとこれが却ってアクセントになります。
このシャリっと部分が少ない方が好きな人もいるかもしれませんが、私はここも好きだなー。
低温調理器で作ったクロテッドクリームとの違いがもう一つ。
それはやっぱり風味。65℃に設定した低温調理器で作ったクロテッドクリームは生っぽい牛乳の香りがしっかりしたのですが、炊飯器だと一度沸かして冷ました牛乳の香りに近い感じになります。これも優しい風味でいいですよ。
こちらも好き好きですね。
また、手間の面ですが、これは低温調理器よりも炊飯器の方が圧倒的に楽です!
低温調理器だと水が減るたびアラームが鳴り、それを足す作業が加わりますし、基本的に付けっぱなしで外出などしたくありません。
が、炊飯器は保温のみでずっと放置、出かけようが昼寝しようがお構いなし!なのでとても楽なのです。
後片付けも釜を洗うだけなのですぐ終わりますしね。
ただ、作っている最中にご飯を炊けないというのがネックでしょうか。
普段からレンチンご飯を食べる家なら気にならないことですが、うちは基本的に夕食には好きなだけ白飯を食べたい家なので……。
炊飯器があいているタイミングと、生クリームが安くなるタイミングが一致したらまた作ろうと思います!
私はクロテッドクリームがとても好きなようです
クロテッドクリームはさすがに家の近くでは買えませんが、札幌駅に行けば手頃な中沢乳業のものも、ちょっと贅沢なしんむら牧場のものも買えます。
それなのにわざわざ時間をかけて自作する理由は、単純にクロテッドクリームが好きだからです!
私は学生の頃からスコーンを自分で焼いたり、パン屋で買ったりしていたのですが、クロテッドクリームを添えて初めて食べたのは社会人になってからだったと思います。
クロテッドクリームの存在は知っていましたが、どこに売っているかわからず……。憧れは募るばかり。
ある時丸井今井の地下で見つけて、さっそく買って、パン屋さんでスコーンも買って帰って食べた時の衝撃と言ったら……!
生クリーム(純乳脂肪のやつ)やバタークリームが好きな私にはたまらない味でした!
それから私のクロテッドクリーム愛が始まってしまったのです。
ということで、その愛を突き詰めた結果がこの自作品、ということです。
カロリーが気になるのでしょっちゅう食べるわけにはいきませんが、これからもクロテッドクリームをたまに作っては(もちろんスコーンも焼いて)優雅なティータイムを送ろうと思います!
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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