ご家庭でのお菓子作りと言えば洋菓子が定番ですが、和菓子も忘れてはなりません。
でも、和菓子のレシピ本っておしゃれで内容が薄いやつか、辞書のようにずっしりしていて写真が少ないものしか見かけませんよね。
そんな中でやっと見つけたのがこちら、「和菓子入門」!と言っても20年前ですが……。
この本は私が愛読するレシピ本の中では珍しく、まだ新品が定価で売られています。
和菓子本をお探しの方、必見ですよ!
和菓子入門(BEST COOKING)
この本は、「入門」などと書かれていますが内容は特濃です。
あんの作り方なんかはもちろん、家庭的で素朴な饅頭から美しい練り切り細工の作り方まで。
もちろん、練り切り生地のベースとなる白あん作りから丁寧に書かれています。入門者がそこまでするだろうか、というくらい詳しく。
お菓子のジャンル分けもわかりやすく、生菓子、蒸し菓子、焼き菓子、もち菓子などに分かれているほか、行事菓子やおやつに最適な駄菓子などもあります。
そして写真はフルカラーでとても見やすい。
全ての作業工程の写真が付いているわけではありませんが、完成形がしっかり見られるだけでもイメージが固まりやすいと思います。
確かに、言葉だけで説明されている専門書よりは入門者に優しい本と言えますね。
一冊を通してみると難易度は低いとは言えません。
電子レンジをフル活用するような今時の和菓子本に比べると本格寄りなので、簡単和菓子作りでは物足りない人におすすめです。
読み始めは洋菓子以上に砂糖を使うことにドン引きするかもしれませんが、作ってみるとその砂糖の量に納得すると思います。
和菓子は洋菓子以上に砂糖が重要なので、砂糖が少ないとパサパサになったりツヤが出なかったりするんですよね。
本格的な本と言うと、一度に100個とか200個とか大量にできるレシピが多いですが、この本は家庭向けに8個や12個など、作りやすい量に設定されているのもおすすめポイント。
でも、慣れると40個とか作って配りたくなってしまうくらい出来栄えが良いです。
ところで、和菓子作りの壁としてありがちなのが材料の入手です。
この本も例にもれずイスパタやら寒梅粉やらを使うレシピが満載ですが、今ならネットでも、富澤商店などの店頭でも買えるものが多くなったので昔よりもハードルが低くなったと思います。
この本を買った当時(20年くらい前)はネット通販はあまり一般的でなかったし、ロフトやハンズも頻繁に行ける場所ではなかったしで、作りたいものが作れなかった覚えがあります。
それに比べれば、今は本当に凝ったお菓子が作りやすくなりましたよね!
とにかく、内容の濃い和菓子本をお探しの方にはおすすめですよ。
まだ定価で新品が買えるので、品切れして価格が高騰する前に是非入手を!
和菓子は贈り物に喜ばれます
お菓子作りを趣味として30年以上経ちますが、素人が作るなら洋菓子よりも小ぢんまりとして食べやすい和菓子の方が喜ばれるように思います。(もちろん、失敗しないで作れたものに限る)
ある程度日持ちするものも多く、あんこを市販品にすれば一定以上の味が確保できますしね。
ちなみにあんこは富澤商店の「極上こしあん」がおすすめです。上品な和菓子に仕上がりますよ。
桜餅やうぐいす餅、ちょっと贅沢なあんぱんにも。
ではでは、今回はここまでになります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
コメント