こちらの記事で料理が好きな理由について考えてみたのですが、では、現在料理が嫌いな人が好きになるためにはどうすれば良いかについても考察してみましょう。
私は元々料理が好きなタイプなので、料理が嫌いな理由に関しては自分の考えではなく身近な人から聞いたものになります。
何人かの人から聞いた話を基にして考えました。
「やらなきゃいけないこと」と思わない
「一人暮らしが長いんだから料理くらいできなければ」とか「主婦なのに料理が嫌いなんて恥ずかしい」などなど、料理に対して「できなければいけないこと」と考える人が少なくありません。
でも、この考え方はどんどん料理が嫌いになっていくだけなのでやめましょう。
勉強だってそうですよね。「やらねばならぬ」と思えばしんどく感じ、そう思わなければやる気が出るという人は多いと思います。
料理に関しても同じで、「やらねばならぬ」と思うことがストレスになり、「料理=ストレスを与える憎き存在」という意識が刷り込まれてしまうのです。
嫌ならやらなくて良し!料理なんてその程度のものです。
わざわざ自ら嫌々料理しなくても、美味しいものはどこにでも転がっているのです。
このように、無理して料理をしなくてもいけないことは無いと気楽に考えましょう。
そうしてしばらく外食や買ったものを食べて過ごし、「自分で作ったものが食べたい」と思ったら、腕まくりして包丁を握ればいいんです。
褒めてくれる人を見つける
嫌いなことも、褒めてくれる人がいれば頑張れると思いませんか?スポーツだって勉強だってそう。
そして料理もその通り。褒めてくれるためにやることではないにしろ、「美味しいと言ってくれると作り甲斐がある」と思うのは、誰にでも当てはまることだと思います。
料理を食べてもらう相手、主に家族になると思いますが、その方々はあなたの料理を褒めてくれているでしょうか。
そうでなければあなたが料理嫌いなのは、あなたのせいではありません。
料理を好きになるためには、食べた相手に褒めてもらうというのが即効性があります。
私はあまり周囲の評価を気にせず、料理に関してのみ「自分で自分を褒める」というタイプなのですが、それは恐らく少数派。
普通の人は、誰かに食べさせて高く評価してもらうのがモチベーションの向上に繋がるはずです。
毎日誰かのために料理を作るのが嫌だという悩みがあるなら、その誰かに「美味しかったらその味を、美味しくなくても頑張りを褒めて」とお願いしましょう。そして、「褒めれば上達して、あなたも美味しいものが食べられるようになるよ」と言っておきましょう。
もちろん、あなたもその相手が与えてくれるものへの感謝を言葉にしなければいけません。もしもあなたが奥さんで、自分の旦那さんが一家の大黒柱なら「毎日仕事を頑張ってくれてありがとう」、日々の子供の成長が喜びなら「元気に成長してくれてありがとう」とね。
お金に換算してみる
先ほどの精神論とは全く違う見方で、直接的なメリットに目を向けるという方法もあります。
その最たるものが「お金」。
毎日自炊をしていると、同じものを外食すると1000円かかるのに、自分で作ると500円以下で済むということが珍しくありません。
ハンバーグなんて合い挽きが100g98円の時に作れば、ハンバーグ+サラダ+ご飯+スープで一人前300円くらいのもんです。(我が家調べ)
一日数百円の世界でも、一ヶ月分なら万単位のお金になることだってあります。
これを「節約」と固く考えるのではなく、「今日はハンバーグを作ったから500円浮いた、ウヒヒ」と考えるとモチベーションが上がりませんか?
料理を美味しく作ることに力を注ぐよりも、安く上げることを目標にするのも結構楽しいもんです。
ちょっとけち臭いかもしれませんが、「外で食べたら○○円、それが○円でできた!」という部分に喜びを見出すのも料理が楽しくなる近道になります。
小銭をちょっとずつ貯金するのが好きな人、数字が好きな人におすすめの考え方です。
簡単料理を極めてみる
もう、包丁を握ったりなんだりするのが面倒だ!という人もいますよね。
節約する必要がないほどお金がある人、そして褒めてもらいたいわけでもない人。
それでも料理を楽しいと思えるようになりたいという人もいるものです。
その人におすすめしたのは、「簡単料理を極めてみれ」ということ。
包丁を使わずできる料理の限界、火を使わずできる料理の限界はどこなのか。
この「縛り」を自分に与えてどれだけ美味しいものが作れるのかチャレンジしてみると楽しいです。
……と言うとカッコいいですが、要するに手抜き料理のレパートリーを増やすということですね。
料理は、手をかければかけるほど美味しくなるものでもありません。
ちぎったキャベツと塩昆布とごま油を袋に入れて揉むだけでも美味しくなります。
卵かけご飯だって醤油をご飯に先に混ぜておくと味が違うと言われていますよね。
切らない、火を使わない、洗い物を出さないことを条件に料理をしてみると、意外と楽しいですよ。
料理も勉強も仕事も、嫌々より楽しんでやったもん勝ち
実はこれ、「料理」を「勉強」に置き換えて考えてみたのです。
私は元々料理が好きなので、どうやって好きになったかは覚えていないのです。が、勉強だったら嫌いだったわ、こうすれば楽しんでできたわ!ということに置き換えると、料理にもしっくりくるなと思いました。
「お金に換算する」はさすがに勉強には繋がりませんが、でも、「自分が得をするためにやっている」と実感するためには、この方法に尽きると思います。
「外食したつもり貯金」をするとより良いですね。
最後に。
ここでお話ししたのは「料理嫌いが料理を好きになるヒント」なので、前記事のように元々料理が好きな人の考え方とは少し異なるところがあります。だから、矛盾する部分もあるかもしれませんのでそちらはご了承ください。
料理好きと料理嫌いも、勉強好きと勉強嫌いも、そもそもの考え方に違いがあるのは当然ですが、見方を変えることによってなるべく「寄せる」ということは必ずできるはずです。
料理嫌いで悩んでいる人は、まずは楽しんでできる方法から試してみて下さいね。
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