美味しんぼ28巻収録「残されたベーコン」のベーコン鍋その他を再現する

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ベーコン 料理とレシピ
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昨日まで3日に分けて美味しんぼの28巻に登場する自家製ベーコン作りを再現した様子を公開してきました。

今日はいよいよ、完成したベーコンを料理して食べてみます。

作中のメイン料理であるベーコン鍋のほか、序盤に登場するパリパリベーコンとベーコンサンドも作ってみます。

 

美味しんぼのベーコン記事一覧

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一日寝かせたベーコンを味見する

断面

一晩寝かせたベーコンの断面。肉が締まった感じになりました。赤身の色も、不自然ではないピンク色でベーコンっぽくなっています。

今日使う分は薄切りにします。豚バラ肉の長さいっぱいに薄切りするのが難しい。←あとで他の方のブログを拝見したところ、レシピ本では厚切りがおすすめだそうです。でも漫画では結構薄いんですよね。

味見

端っこのちぎれたところを焼いて味見しました。

塩気は強いです。でも、私はこういうベーコンも好き。薄味がお好きな方は塩抜きを3時間より長めにとった方がいいかもしれません。

ミカンの香りは正直よくわからないですが、3種類の材料で燻製したせいかとても複雑な香りです。ミカンの皮(本当は木を使うべきだけど)だけで燻煙したら、もっと個性がよくわかるのかもしれません。

また、下味付けに玉ねぎやにんにくを使わなかった分、スパイスの香りが効いていてむしろ本格的な味のような気がします。

スーパーなどで売っているものとは別物の、元祖ベーコンといった味です。

これを調理するとどんな感じになるのか……。

冬に美味しいベーコン鍋を作るよ!

材料

野菜はじゃがいも、玉ねぎ、白菜。

じゃがいもは品種に迷い、煮崩れしにくいメークインにしました。皮をむいて半分くらいに切って水にさらしておきます。いつもポトフにはメークインなもので……。

玉ねぎは皮をむいて半分切りだと大きすぎたので1/4に切る。白菜は大きめざく切り。

そしてベーコンはたくさん用意しました(でも、美味しすぎて足りなくなりそう)

 

鍋汁は鶏ガラや牛赤身などで取ったスープとのこと。

スープから取るのはちょっと大変なので、チキンコンソメとビーフコンソメをミックスして鍋汁とします。雁屋先生、すみません。

水1200mlにチキンとビーフのコンソメキューブを1つずつ、箱書きより倍に薄めて使います。ベーコンから塩と出汁が出るので、ここで普通のスープの濃さにしてしまうときついです。

そうそう、最後に振る黒こしょうも忘れずに!

 

まず鍋汁でじゃがいもと玉ねぎを煮る。

いもとたまねぎ

じゃがいもに火が通ったらベーコンを入れて、脂身が透き通るくらいに火が入ったら白菜を入れます。

ベーコンと白菜

白菜がしんなりしたらベーコンとともに鍋に取り、黒こしょうを振って頂きます!

取り皿

見えにくいですが、ちゃんと黒こしょうを振ってあります。

作中にある通り、玉ねぎとじゃがいものうま味が汁に出て、それを白菜がうまいこと吸っています。

白菜はまだシャキシャキ感が残るくらいなのでさっぱり。こってりベーコンと一緒に食べて美味しいです。

何より、ベーコンそのものがすごく美味しい。そのままだと塩分が強めのベーコンですが、汁に塩が出てちょうどよくなりました。

 

ベーコンのスモーク香が白菜や鍋汁にほどよく移っていて、ベーコン本体の風味が和らいでいます。

汁だけでももう美味しい。バラ肉の脂肪分と熟成させた肉のうま味が溶け出てコクを出している!

 

そして、しばらく白菜とベーコンを堪能した後にじゃがいもも。うま味を吸って素晴らしく美味しくなっているとのことですが……。

いもとねぎ

これも黒こしょうを少しかけよう。

ねっとりしたメークインの食感の中にスープのうま味と玉ネギの風味、そしてベーコンの出汁がしっかり入っています。うーん美味しい。

漫画の中では玉ねぎを食べるシーンはありませんでしたが、これもトロトロに煮えていて美味しいですよ。クタクタになる一歩手前、透き通っているけど歯ごたえが残るくらいがちょうどいいと思います。

 

味の構成から言えばポトフなのですが、ベーコンがいいだけに、美味しさはかなりのものです。

スライスしたベーコンだと厚切りベーコンとはまた違う食感が楽しめます。歯ごたえが優しいし、濃厚な味が汁に出て和らいでいるのもいい。

それでいて、食べて美味しいくらいのうま味は残ります。煮込みというほど加熱しないからでしょうか。

 

いくらでも食べられるベーコン鍋ですが、時間をかけて作った貴重なものなので、食べ過ぎないようにしなければ!塩分過多にもなりそうだし……。

ちなみに残った鍋汁は、さらに野菜を投入してスープとして飲みきりました。無駄にはできない!

松川さんのベーコン料理も作る

※ここから下、天気が悪い日の朝に作っているので画像が暗いです。すみません……。

卵料理

「残されたベーコン」エピソードの前半で、同じ新聞社の同僚、政治部の松川さんにベーコン料理を教える展開があります。

アメリカ人妻を持つ松川さん、アメリカから遊びに来る妻の従妹夫婦に「何もしないジャパニーズハズバンド」だと馬鹿にされたくない一心で、山岡・栗田にベーコン料理を教わりにきたのでした。

パンにバターを塗るところまで全て妻にやらせる夫なんて、今じゃネットで袋叩きされますよ。(28巻の発刊は1991年なので、この時代にはこんなジャパニーズハズバンドは珍しくなかったのかも)

 

さて、まずはパリパリベーコンから。

薄切りベーコンをフライパンで焼き、脂身から出た油で揚げ焼きするように水分を飛ばして、カリカリになったら出来上がり。いつも思うけど、ベーコンってほんと縮むよね!

フライパン

パリパリ

パリパリベーコンだけで食べると、歯触りが軽く、オイリーで塩とスパイスが効いてて、スモークの香りが香ばしくて、なんともジャンクな味。これだけでもおつまみとして最高だ。

いやいや今回は卵と食べるために焼いたのだから、味見だけで我慢して残った油で目玉焼きを焼き、添える。ベーコンから出た油が多くて、揚げ焼きみたくなりました。

目玉

黄身にベーコンをまぶしつつ食べるとちょうどいい。黄身のまろやかさがベーコンのパンチを和らげますね。

ベーコンエッグ

フライパンを洗って改めてスクランブルエッグを焼いて、これも添える。

スクランブルベーコン

ベーコンですくって食べる。トロトロの卵が絡んで、ベーコンの歯ざわりといい感じにマッチします。

 

これら、美味しいに決まってます。どちらかと言えば、私は目玉焼き添えの方が好きかな~。ベーコンから出た油のうま味が卵を美味しくしている気がします。

 

続いてトーストサンド。

本当は七輪でベーコンを炭火焼したいところでしたが、外がかなり寒いので、魚焼きグリルで焼くことにします。

グリルで焼く

じゅうじゅう言って脂身が半透明になったら、トーストしてマスタードを塗ったパンにはさむ。

 

はさむ

サンド

先ほどの卵料理は卵を引き立てるためのベーコンという感じもしましたが、ベーコンだけでパンにはさむと、ベーコンそのものの美味しさがよくわかります。

 

カリカリになるまで焼かず、ソフトな状態にとどめているのも良かった。食パンとよくなじみます。

サンドイッチ用の薄いパンよりは、6枚切りくらいのちょっと厚みがあるパンの方がベーコンに負けないです。

グリルで焼いても十分すぎるほどの美味しさですが、機会があればちゃんと炭火で焼いて作りたい。

ベーコン料理を堪能した

ここでは作中に出てくるベーコン料理の再現を載せていますが、それ以外にジャーマンポテトやナポリタンなどにも入れて食べてみました。

どんなふうに調理しても美味しかったです!

数日中に食べきれない分はラップ巻きして冷凍してあるので、しばらくの間は美味しんぼベーコンを楽しめそうです。

 

しかし、いつもの湿塩法で2週間漬け込むベーコンも美味しいけど、乾塩法で4日だけでもこんなに美味しくなるのか。時間をかければいいというわけでもないのが料理(というか食品加工)の難しいところですね。

 

4日にもわたり、美味しんぼのベーコンとそれを使った料理を作ってきました。

最後までお読みくださった皆様、ありがとうございます。

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