ボロッボロの美味しんぼ21巻。
1989年出版の初版です。読み倒してもはやカバーもない。
子供の頃から美味しんぼファンで、みんなが「りぼん」と「なかよし」を回し読みする中、ひとり美味しんぼを読みふける女児でした……。
個人的には美味しんぼは15~30巻くらいが黄金期だったと思っています。
さて、そんな話はさておき、少し前に友人の岐阜土産で「朴葉味噌」を頂いたので、これを使って21巻収録の「挑戦精神」というお話に出てくる、白菜漬けの朴葉味噌和えを作ります。
「挑戦精神」はこんなエピソード
美味しんぼ21巻の5話、「挑戦精神」というエピソードは……
究極のメニュー作りの延長的な「世界味めぐり」という企画が始まり、その写真撮影を近城勇というカメラマンに依頼するも断られる。
それでも諦めきれない一同、近城さんの説得に朴葉味噌を使います。
しかも栗田ゆう子というソフトハニートラップを駆使してなんとか承諾いただく、というお話。
食べ物で解決するというのはこの漫画のお決まりですが、この巻から男女4人(29巻からは団社長も参入して5人に)の恋愛模様が多く組み込まれてきて、読みごたえが出てきます。
お土産用の朴葉味噌は便利なパック
友人が旅行に行ったのはコロナ流行前の今年初めで、お土産もすぐに受け取っていたのですが、賞味期限が長いもんだから今まで食べずに保管しておいていたのでした。
反射がきつくてすみません。パックに書かれている通り、使い切りサイズの調合味噌が2パックと、乾燥した朴葉2枚が入っています。
朴葉は水で戻し、味噌をのせてホットプレート、フライパンや七輪などで焼いて食べる仕様になっています。
ネットでも買えるんですね。お土産なのに値段見ちゃった、ごめんよ。
白菜を漬けるところから作ります
漫画の中では飛騨高山の朝市で白菜漬け、麦味噌、朴葉を別々に買い求めています。
朴葉と味噌は手に入った。しかし、ちゃんと漬けた白菜はなかなか手に入らないし、自分で漬けるとなると発酵するまで日数がかかりそうなので、これは家のぬか床に漬けて手軽に発酵した酸味を出そうと思います。
4日ほど漬け込んでしっかり酸っぱくなってから取り出します。
糠を洗い流し、みじん切りに。
そして朴葉は調理の1時間前から水に浸しておきます。
戻ったら、アルミホイルを敷いたフライパンに朴葉と同封の味噌だれを載せて火にかける。
朴葉2枚分を同時に加熱する。片方は味噌のみ、片方は一般的な朴葉味噌の食べ方通り、肉や野菜を絡めながら焼く。さすがに味噌と白菜だけだと栄養バランスが……。
そして、味噌のみの方がじくじくと沸き立つようになったら刻んだ白菜漬けを混ぜる。
この時点で味噌の香ばしい香り、朴葉の森林っぽい香りが家中に漂う。朴葉ってこんな香りなんですね。初めての香りです。
そして炊き立てご飯(新米)と一緒に食べる!
味噌だけだとかなり甘じょっぱいのが、白菜の水気、酸味が混ざると味の幅が広がります。
そこにご飯の甘味がきて、確かによく合う。白菜漬けの歯触りもまた良くて、いくらでも食べられる。
日本人に生まれてよかったと作中でも叫んでいますが、確かにこれは日本人の魂に刺さる味です。
一緒に焼いた肉や野菜も美味しくて、朴葉味噌、とてもいい食べ方だなと思いました。
葉っぱで味噌を焼こうと思った人、すごいな。
もしもまた実写化するならば……
美味しんぼは何度かドラマ化されていますね。
ここからは個人の妄想ですが、もし今後ドラマ化するなら(時代背景や食文化の遷移もあり難しいと思いますが)、黄金期の15巻以降つまり究極VS至高のメニューのあたりから恋のライバル・近城さんとスイーツ二木まり子が出現する21巻、団社長登場から少し後くらい(35巻くらい?)までを描いてほしい。
そして栗田ゆう子役には芳根京子ちゃんを……。美味しんぼの中では比較的一般家庭の生まれ(父さん大学教授だけど)で常識もあり、愛らしい顔で年上に毒を吐いても許されるのが私のゆう子のイメージです。
他のキャスティングは……、そのとき旬の方をお願いします。(色々考えたけど、自分の性癖が出そうで書けない)
おっと余談が長くなりましたね、最後までお読みいただきありがとうございます。
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