今日は料理本の話をします。
このピンク色のお菓子作りの本、ご存知でしょうか。
平成元年に出版されたきょうの料理の別冊本です。
この本、私が子供のころから実家にあって、まさに私にとってお菓子作りの教科書ともいえる一冊なのです!
初版は平成元年、それからしばらく増刷されていたらしい
うちにあったのは初版本。お菓子作りのときには必ずその本を見ながら作業する子供でした。
子供の使い方ですからこぼしたり破れたりは日常茶飯事で、使い込んでボロッボロになってしまい、私が独立して家を出たあと、親が廃棄したようです。
廃棄した本がなぜここに?というと、これは最近になって猛烈に読みたくなって、ヤフオクで買い直したもの。中古ですが状態はきれいで、お値段も1500円と、定価よりは高いものの高騰というほどではありませんでした。
裏を見ると、なんとこちらも初版本!ちょっと黄色いしみがあるけれど、本編部分はきれいです。
調べると、少なくとも1997年くらいまでまで増刷が続いていたんですね。
平成元年の時代を感じるレシピ、今でも通用するレシピも
やはり昭和と平成の境目に出版された本ですから、今巷にあるような本格的なレシピ本には及ばない点はあります。
ティラミスがマスカルポーネではなくクリームチーズとヨーグルトを混ぜたものだったり、シリアルとヨーグルトを和えたものが「ミューズリー」という名前で紹介されていたりします。
しかし、当時ではお店でも見かけなかったエンガディーナ(エンガディナーの方が一般的か)のレシピとか、「コルヌドガゼル」(ガゼルの角、「コルネ」の方が今ならなじみ深いかも)という焼き菓子のレシピなどかなりマニアックなものも。
中には問題作もあって、真ん中に花瓶を突っ込んでカーネーションを活ける母の日ケーキなんてものもあります……。今なら衛生的にNGだな……。
そして、今では高齢(または既にお亡くなりかも)で表舞台に立たなくなった、レジェンドとも言える先生のレシピが多数掲載されているのも、昔のお菓子本ならでは。
森山サチ子先生のレシピが特に好きです。今どうなさっているんでしょうか。
そして、いま再びスポットを浴びつつある「固い昔風プリン」も、この本のレシピのが美味しいと思いました。
なんせ昔風ではなく「昔のレシピ」ですからね!
手元に届く前から内容がいろいろと思い出されました。
そして届いて読み返して、作ったことがあるレシピが思いのほか多かったことに驚いています。
中級までの洋菓子、ほとんど作ったんじゃないだろうか。
自分の成長に大きく影響した一冊です。
子供の頃は手に負えなかった難レシピにチャレンジするぞ
この本はお菓子ごとに難易度が設定されていて、初級、中級、上級とランク付けされています。
子供の頃は上級はハードルが高く、そして材料費も高いものが多くて手つかずのレシピが結構あります。
大人になって、材料も道具も容易に手に入る環境と財力を得た今、再びチャレンジしたいレシピがたくさんある。
機会があれば前述のエンガディーナといちごがズラッと並んだパイを作ってみたいです。
この絵力……!!
廃盤のレシピ本は高騰しがちな傾向があるので、運よく高騰する前に入手できてよかったです。
汚さないように大事にしよう。
Amazonでも2000円くらいで状態の良いものが手に入るようです。
当時の定価は税込み880円だったようです。昔は本が安かった。
消費税導入直後の3%設定。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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