先日友人に「菜の花のはちみつ」というとても珍しいものを頂きました。
はちみつと言えば、市販されているのはアカシア、レンゲ、シナの花などの蜜が多いですね。
あとはいろいろな花の蜜が一緒になった百花蜜もよく売られています。
しかし、菜の花のはちみつなんて食べたことない!
一体どんな味なんでしょう?
菜の花の名産地、滝川市江部乙町で生産されている
空知管内の滝川市では、毎年春に「菜の花まつり」というお祭りが開催されるほど菜の花栽培が盛んです。
主に菜種油を採油するために栽培されているそうですが、地域の養蜂家さんが、その採油用の菜の花からはちみつを採って販売しているんですって。
滝川市の高見養蜂場というところで生産されています。
瓶をあけると蜜が真っ白!結晶しやすいということは、ブドウ糖が多いはちみつということですね。
コリコリッと削り取る感じですくって、まずはそのままかけらをつまんで食べる。
さっぱりしていて風味が穏やかなはちみつです。アカシア蜜に似ている。
最近は百花蜜を食べることが多かったので、こういう淡い風味のはちみつは久しぶり。
とても食べやすいです。食べて少し経つと、菜の花っぽい?アブラナ科っぽい?香りがふっと来ます。あのお浸しの菜の花の香りがするような、しないような……。気のせいだったらすみません。
北海道の春の香りというか、花咲き乱れる感じじゃなくて、気付けばじんわりやって来ているあの春のイメージの味です。
さて、そのままではたくさん食べられないのでパンにも付ける。自家製カンパーニュをカリッと焼きました。
パンの熱で結晶が少し溶けてきます。
熱のせいか香りも立ちやすくなって、淡かった香りが少し濃くなっている。
さっぱりした甘さ、カンパーニュに良く合う。穀物の味を引き立ててくれるはちみつです。
朝食は毎朝これでいい。飽きない味です。
味の比較のために家にあった桂井養蜂園の百花蜜も食べてみる。
こちらも多少結晶化しているのですが、緩いです。そして強烈な花の香り。
花束みたいな強い主張がガツンと来る。
これはこれで当然美味しい。だって癖が強いはちみつも好きだから。
ただ、パンチの効いた味なのでパンよりもはちみつを味わう感じになる。
今回の菜の花はちみつは淡くて、繊細で、上品な甘さの一品です。
はちみつの癖が苦手な人に、または素材の味を生かしたい料理に使うのがよさそう。
でも、この繊細な味をちゃんと引き出して、お菓子やパンを作れたらいいなとも思う。
焼くお菓子よりも加熱しないものが合うような気がします。
はちみつレモンの冷菓とか美味しそう。レアチーズとかも……。
はちみつの個性の違いに改めて驚く
今回はただ菜の花はちみつだけを食べるのではなく、百花蜜と食べ比べることで味の違いをより感じることができました。
一口に「はちみつ」と言ってもこんなに味が変わるものだとは、と、改めて驚いているところです。
最近はちみつへの興味がより高まってきているので、また珍しい単花蜜を入手したら、味を比べてみたいです。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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