先日札幌駅の構内にあるお土産店、どさんこプラザで見かけた卵を買いました。
同封の黄色い紙には「きのとやユートピアファーム」の記載が……。
「きのとや」とは、やはりあの有名ケーキ店のことだろうか。卵も自社で生産しているのかな。
6個で441円とお安くない価格でしたが、とても興味を引かれたので買ってみることにしました。
【12/17追記 この卵も販売している清田のきのとやファーム店に行ってきました】
黄身が薄いのも濃いのも双子も!個性豊かな有精卵
帰宅してから調べると、「きのとやユートピアファーム」とはやっぱりきのとやの子会社で、養鶏事業部と酪農事業部で成り立つ会社のようです。
平成29年設立と書かれているので、新しい会社ですね。
しかし、養鶏場も牧場も元々あったところをきのとやが引き継いで経営しているとのこと。
現在のきのとやの会長はきのとや設立前に酪農業に就いていらして、その当時の牧場代表者が経営する養鶏業を引き継いだのだそうです。
後継者不在で継続が難しい養鶏場を、そのままきのとやで引き受ける形のようですね。とてもいい話です。
人のご縁で生まれ変わった養鶏場の卵は、どんな味なのでしょうか。
パッケージ内に同封の紙はこんな感じでレトロデザインです。
イラストがかわいい。鶏のイラストでないのがなかなかのセンス。
「滋養強壮」とか「若さと健康に」「薬剤無添加」とか、味よりも健康効果推しなのが気になる。
ケーキ屋さんの卵ということで、うちでもシフォンケーキにして頂こうと思います。
全卵3個使用の小型のシフォン。1パックの半分なくなる。
茶色い卵を割ると、色が薄めの黄身、腰のある白身が出てきます。
画像があるのはこの卵だけですが、もう一つ割った卵はもっと黄身が黄色っぽく、もう一つは双子ちゃんでした。
卵ごとに個性が豊かだなぁ。機械的でないという意味で、まさに自然卵。
シフォンなので卵白をしっかり泡立てる。すぐに泡立つ。
メレンゲが黄色っぽいのはてんさい糖を使用しているせいです。
卵黄に砂糖を混ぜ、油を少しずつ加えて混ぜる段階で、いつもよりもったりしにくいなと思いました。シャバッとした感じというか。
ずっと混ぜていてもそれほど状態が変わらないので、ボウルの縁についた卵黄が乾いてしまわないうちに水を加えてのばし、米粉を加えてメレンゲと混ぜて焼く。
焼き時間が足りない、ということは無いと思いますが、ちょっとへこんでしまった。
同じ卵3個でも、型からあふれるくらいに膨らむものと、これくらいの膨らみのものがある。
他の材料はいつもてんさい糖と米粉と油(これはキャノーラ油だったり太白ごま油だったりオリーブオイルだったり)だけなので、卵の性質の違いということになる。
でも膨らみが控えめでも潰れたり生焼けだったりするわけではありません。
カットすると気泡がきめ細かく入っていて、ふんわりしっとり。気泡が大きいシフォンケーキよりも舌触りなめらか。
そして型に面した部分の焼き色も均等で、見た目が美しい。
米粉のシフォンケーキは卵の香りが顕著にわかる。
焼いている最中は臭みはありませんでしたが、鼻を近づけるとちょっと卵臭がするかな?というくらい。
バターや乳製品を入れるお菓子なら気にならないと思います。いや、普通に小麦粉で焼いても気にならなくなるかもしれない。
とても美味しいシフォンケーキが焼けました。きのとやブランドで気分的にも美味しく感じる、ということもあるかもね。いや、ネームバリューも時には大事ですよ。
残り3個も何かお菓子に使いたいな、何がいいかな。
11月オープンのきのとや清田店でも販売されるとか
きのとやユートピアファームの卵や牛乳はケーキに使われるだけではなく、11月ごろオープン予定の清田のきのとやファーム店で販売もされるそうです。
卵は今回頂きましたが、乳製品も気になります。オープンしたら行ってみたいです。→12/17更新、ファーム店に行ってきました!
お菓子屋さんが材料から生産するって、すごく素敵なことだと思います。しかも地元産というのが素晴らしい。後継者不足の農場を引き継ぐという姿勢も!
今後、きのとやに敬意を抱かずにはいられません。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント