籐でつくる小物とバッグの10~12号掲載分の「鉢カバー」を作りました。
サイズ的には結構大物なのですが、透かし編みの部分が多いのでそれほど時間はかかりませんでした。
そうそう、最初に申し上げておきますが、仕上がりは見本とはちょっと違っています。(下手くそなせいです)
それを踏まえてご覧ください。
鉢カバー 底から上に向かって編んでいく(10号分)
10号にはかなりの量の籐と、底になる丸い板が入っています。
籐がたくさん入っているのはたて芯が全てこの号に入っているため。
例によって、正確な数値や回数をボカして書いています。詳しくは書籍を手に取ってみて下さいね。
底組みする
たて芯を水に浸して必要な本数分切り出します。
指定の位置で印を付けます。今回、手元にいつもの色鉛筆が無かったので、蛍光ペンを使っています……。
この印に合わせて底板の穴に芯を通す。
そして、底面になる側の籐をペンチで挟んで曲げる。これは、底を組みやすくするためです。たて芯はかなり堅く、そのままでは曲がりにくい。
この曲がった芯を、板を通って上側に出た芯に絡めるようにして組んでいく。こうすることで板を芯が覆うようになって、見た目にもきれいになりました。
芯を決まった長さにカットし、決まったところに印をつけてそれに合わせて組んでいるので、芯の長さが足りなくなったり余ったりすることなく組めます。いつもながら計算されているなと思う。
板の上側の芯を三本縄編みする
三本縄編みという技法は恐らく初めて出てきたと思います。
たて芯に3本のあみ芯を絡めていき、縄編み模様を出す方法です。
あみ芯が多いとどれがどれだかわからなくなる……。
テキストの写真には印や番号を振って解説されているのですが、自分の作品と写真を照らし合わせるのが大変。
ちょっと目を離すとすぐにわからなくなってしまうのです。なので、これからチャレンジする人は番号振りや色付けをしながら作っていくとわかりやすいかもしれません。
三本縄編みは素編みのようにぐるぐる巻いて行けばよいというものではなく、一周するごとに組み方を変えて「段消し」をする必要があります。
段消しは、最後の3目になったら今までの芯の通し方と逆の順番で通すというテクニックを使います。こうしないと渦巻き状に組まれてしまうようです。
あみ芯が足りなくなったら足しながら、一段ごとに段消ししながら3段編みます。
3段編んだらあみ芯を1本残して他はカットします。
プラス芯して素編みする
三本縄編み後にプラス芯します。最初に切り出したたて芯を1本ずつ追加し、2本セットにする。
三本縄編みは厚みのある編み目なので、プラス芯したところがぐらぐらしないし、目立たない。重厚感もあって好きな編み方です。
ここからはしばらく素編み。
ここで失敗しちゃったな、と思ったのが、素編みしながらたて芯が外側に広がっていってしまったこと。
あまり締めすぎて口がすぼまってもいけないんですが、油断すると広がっていってしまいます。
最後は日本縄編みで目を止めて、10号分の作業が完了です。
この時点では仕上がりが汚いところも目立たず、まあよくできた方かなと思います。
次は格子組みしていく
ここまでの作業にかかったのは2時間弱。テキストに書かれている通りでした。
芯の数が多いことで混乱した部分もありました。やっぱり大物は時間がかかるということでしょうか。
11号では「格子組み」という透かし編みをしていきます。
透かし編みなので編む量は少なそうですが、どうやって芯の端が目立たないようにしていくのか……というのが学習のポイントになります。
では、更新は明日。
また明日お会いしましょう。
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