我が家のザンギは必ず五香粉(ウーシャンフェン)が入ります。
しかし!今回、五香粉が切れていることが判明!(上の画像の瓶は空っぽです)
買いに行くにも、この日は札幌猛吹雪の日。車を出すなら雪かき必須、歩いて行くにも遭難必至。
一瞬、五香粉なしのザンギに妥協しようかと思いましたが、それはちょっと避けたい。
よく考えると……、五香粉って家にある材料で作れるのでは?!
ということで、作ることになったという話です。
五香粉をオリジナルブレンドで作る(六香粉かも)
うちにあるスパイスの本によると、五香粉のレシピは「八角、シナモン、花椒、クローブ、フェンネルシード」となっています。
が、いつも使っているS&Bの五香粉のボトルには、「スターアニス(八角)、シナモン、花椒、クローブ、ちんぴ」の記載が……。
五香粉って、中身が決まっているわけではないのか……と思いwikiで調べてみると、八角、シナモン、花椒、クローブ、フェンネル、陳皮などを混ぜたものとのこと。
どのスパイスをどれくらいの割合で混ぜるかは、メーカーごとに違うそうな。
そもそも、「五」というのは、たくさんという意味を示しているという説もあるので、必ずしも5種類のスパイスでなければいけないわけでもなさそう。
とりあえず、本のレシピに従い材料を用意。
八角2.5個、シナモン細いの1本、花椒大さじ1、クローブ大さじ1/2、フェンネルシード大さじ1。←結果的に八角はもっと入れても良かったです
このまま香りを嗅ぐと、確かに五香粉の香りなんですが、やっぱり市販のとはちょっと違う。
柑橘香が弱い?やっぱり陳皮が入らないとダメかなと思い、自家製の陳皮を追加。もうこの時点で六香粉。
これらをちぎって、フライパンで乾煎り。これは必要な作業かどうかわかりませんが、陳皮がちょっと湿気ている気がしたことや、虫などの心配を排除するためです。
乾煎りと言っても煙が出るほど煎るのではなく、スパイスが乾いてカラカラになる程度で止めます。
うわー、めっちゃいい香り。入浴剤とかお香にもありそうな香り……。
これを得意の薬研で挽く!
八角が意外と堅く、今回は結構時間がかかった。
きめ細やかなパウダー状……というわけにはいきませんが、調理に問題無いくらいの細かさになったところで完成とします。
瓶に移して直射日光の当たらないところで保管。
瓶に入れて香りをしっかり嗅いだところ、いつものS&Bのやつよりも若干八角が弱い。今回は2.5個入れていますが、3個とか4個とか入れても良いかもしれません。
また、フェンネルが入っているおかげで香りにエキゾチックな雰囲気が足されています。
ハーブティーのような、カレー粉のような、とにかくただの中華では終わらない香りになりました。
もちろんザンギを作った
ただ瓶に入れて終わりではありません。
当初の目的、ザンギもちゃんと作りました。
作業中の画像が無く、翌日のお昼に食べた冷めたやつの画像ですみません。
レシピというほどのものではありませんが、鶏モモ3枚と鶏むね1枚に対し、醤油、にんにく、しょうがと自作の五香粉小さじ2を入れています。
いつもより多めに入れました。
たくさん入れたおかげか香りは強く、食欲が増進されます。花椒が多いのかピリッとした感じもあり、ただのザンギでは終わらない奥の深さを出している……。
美味しい!
五香粉を使う料理と言えば肉料理。牛バラ煮込み、手羽先揚げ、焼き豚など、色々な料理を本格的にしてくれます。
また、塩と混ぜて天ぷらや市販のから揚げに付けて食べるのも美味しい。
中華スープに一振りするのもおすすめ!
ここでは薬研で挽いていますが、もちろんスパイスミルやすり鉢でも作れます。お試しください。
「おはようおかえり」という漫画のエピソードを思い出す
鳥飼茜先生の「おはようおかえり」という漫画で、五香粉をから揚げに入れるエピソードが登場します。
そして、その香りを参考にして匂い袋を作るという……。
そのページでは、シナモン、クローブ、八角、茴香(ういきょう、フェンネルのこと)という配合が出てきます。
花椒はお香に使うのかわかりませんが、確かに上記のスパイスはお香にも使われますね。実際作っていて、お香の香りを思い出した。
なかなか興味深いお話でした。軽妙なムードで話が進みますが、結構ハードなストーリーでもある。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
五香粉
原料の割合について検索していたらたどり着きました
文章&画像とてもキレイで分かりやすく参考になりました。
ありがとうございました(*^^*)
ももえさま
ご覧いただきありがとうございます!
五香粉、決まった割合は無いものなので、自分好みに配合を変えたりして楽しめます。
色々チャレンジしてみてくださいね!