詳しいレシピは書籍をご覧頂きたいところですが、入手困難ということで軽くご説明させて頂きます。
材料は卵4個、薄力粉40g(ふるう)、砂糖80g(40g×2に分ける)。卵3個なら薄力粉は30g、砂糖は60gというふうに量の調節もしやすいレシピです。
卵白は砂糖の半分を加えながら角が立つまで泡立てる。
卵黄には全ての砂糖を一気に加え、もったりするまで泡立てる。
卵黄のボウルに卵白の半分を入れた後、薄力粉を加えてさっくり混ぜる。
残りの卵白を混ぜてシートを敷いた天板に流し、180℃で20分程度焼く(薄さや大きさで変わるので、調節要)
天板ごとひっくり返して、そのまま蒸らしながら冷ます。
レシピはこんな感じでとても簡単なのですが、ふんわりしっとり、油脂が入っていないのにパサパサしない。そのままでも美味しいスポンジ生地が出来上がります。
ところで、今回使用したもっきりやの卵なんですが、黄身を泡立てていると白っぽくはなるんですが、いつまで混ぜてももったりしないのです。こんなのは初めてだな……と思いながら作っておりました。
仕上がりには問題無かったので良しとしましょう!
また、前回オムレツにして食べた時にも感じたことですが、卵特有の生臭さがあるかな。焼いている時に特に感じました。
チーズクリームを作る
こちらのチーズクリームも山本麗子先生のレシピ。ただ、こちらは自分好みになるように書籍から分量を変えています。
材料(作りやすい量)
クリームチーズ 150g
生クリーム(純乳脂肪) 200ml
レモン汁 1/2個分
砂糖 65g
バニラエッセンス 少々
ハンドミキサーがあると手早く作れます。
作り方
- クリームチーズは常温に置くか、電子レンジで数十秒加熱して柔らかくしておく。
- 生クリームは7分立てにしておく。
- クリームチーズに砂糖、レモン汁、バニラエッセンスを加えて泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。
- 生クリームを2に加えて泡立て器で角が立つまで混ぜる。
これだけでクリームは出来上がり。山本麗子先生のレシピだともっと砂糖が多く、しっかりした甘味があります。
また、本来はバニラビーンズを使いますが、ここではジャムも一緒に巻き込むのでそこまでの風味は必要ないと判断し、バニラエッセンスに差し替えています。
書籍に掲載のレシピはそのまま盛り付けてレアチーズケーキとして食べるための配合なのですが、今回はこれをスポンジに巻き込むので砂糖やバニラを減らしています。
スポンジにクリームを巻き込む
スポンジが冷めたことを確認し、焼き色がきれいに付いた面を下にして置き、上面にシロップを塗ります。
シロップは以前作ったラムキャンディスの汁を水で溶いて作りました。卵の臭いが強い生地に仕上がったので、臭み消しも兼ねて。
次にクリームを塗ります。
生地を長手方向に巻いていきたいので縦長になるように置き、向こう端が薄くなるように満遍なくクリームを塗ります。
そして手前から3cmくらいのところにブルーベリージャムを置き、太巻きと同じ要領で巻き込んでいきます。
きつく巻くとクリームが漏れたりスポンジが割れたりしますし、ゆるいと見た目が悪い。これは慣れですね。何本も巻くしかない。
しかし、いつもの生クリームよりもしっかり堅さのあるチーズクリームなので巻きやすいです。
巻き終わったら、ラップでぐるりと巻いてそのまま冷蔵庫に入れて落ち着かせます。
半日は置いた方が良いと思います。短くても3時間くらいは……。
切り分けて食べる
しっかり冷えてクリームが締まった頃、切り分けて頂きます。
ちょっとジャムがにじんでしまいましたが、そこそこきれいに巻けていると思います。
コクがあるチーズをレモンの酸味が引き締め、さらにブルーベリーの酸味も加わってとてもさわやか。
そこにスポンジの優しい甘みが来て、最後にクリームのコクと乳の風味が残ってとても美味しい。
レアチーズケーキよりもチーズが前面に押し出されておらず、ブルーベリーの味も香りもしっかり感じられます。
後味はコクがあるのにさっぱりしていて、軽くて一度にたくさん食べられるいい意味で危険なケーキになりました!
前日に作っておけば、おもてなしのお菓子にも向くと思います。ジャムではなくフレッシュフルーツを入れると見た目も華やかになりますね。
季節のフルーツを使って是非チャレンジしてみて下さい。
おすすめです!
卵臭いスポンジも、チーズがカバーしてくれた
美味しい卵ではあるのですが、少々臭みが気になったスポンジ。
いつもの生クリームロールなら臭みが消しきれなかったであろうと思いますが、今回のようにチーズやレモンを効かせると気にならなくなりました。
ということは、市販のやっすい卵でもかなり美味しくできるはず!わざわざ良い卵を使わなくてもいいなら、気軽に作れますね。(クリームチーズと純乳脂肪のクリームは高いけど……)
ということで今回はここまで。
明日からは北海道の夏の味!とうきび(とうもろこし)レシピをお伝えする予定です。
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