本日2月4日は「立春」、二十四節気における春、つまり新しい暦の始まりの日です。
その前日の2月3日、節分は大々的に豆をまいたり恵方巻を食べたりと、現代日本でもしっかり定着している割に、立春はあまり意識されていませんよね。
そもそも、節分は「節目」の日、暦が終わって新しい年を迎える日という意味ですから、むしろ主役は立春なのでは……?とも取れます。
今日はそんな立春にスポットを当てて、立春に食べると縁起が良いとされる食べ物をご紹介していきます。
立春に食べると縁起が良い食べ物とは!
調べてみると、私が知らなかっただけで結構「立春○○」という食べ物や飲み物があるようです。
その中から、普段は節気を意識しない人でも手軽に取り入れられそうなものをピックアップしてご紹介していきます。
朝に作られた生菓子をその日のうちに食べる
立春生菓子と言って、立春の朝に作られた生の和菓子をその日のうちに食べると縁起が良いそうです。
生菓子と言っても色々ありますが、うぐいす餅や桜餅が季節感があるためよく用いられます。そういえば、うぐいす餅と桜餅は2月の頭くらいから和菓子屋さんに並ぶようになりますね。(通年置いているお店もありますが)
なお、「立春の朝に作られた」というのが重要のようなので、スーパーやコンビニのレジ横にあるような賞味期限長めのものではなく、朝作った生菓子をその日のうちに売り切るような和菓子屋さんで買って食べると良いでしょう。
なお、立春生菓子の仲間に「立春大福」があり、やはり立春の朝に作った大福をその日のうちに食べると縁起が良いというものです。
大福でもうぐいす餅でも桜餅でも、お好みのものをこれから買いに行ってはいかがでしょうか。
豆腐の白さが邪気を払い福を呼び込む
新年の始まりである立春に白いものを食べると邪気を払い、幸福を呼び込むという言い伝えがあります。
日本で主に用いられる「白いもの」は豆腐で、この日食べる豆腐を立春豆腐、または立春大吉豆腐と呼ばれます。
なお、醤油の黒い色は白を汚すという人もいて、なるべく塩などの色が付かない味付けで食べるのが良いそうです。
ちなみに、節分に豆腐を食べるのも同様の理由で良いとも言われています。そういえば昔、豆腐に使われる豆の数を計算したことがあったな……(未だにこの時期にアクセスが結構ある)。
ところで、白いものが良いなら、クリームチーズや杏仁豆腐、アイスクリームなどでも良いのかしら。
伝統的な食べ物にこだわるのもいいけれど、時代に合わせて品を変えて文化を残すのも時には必要かもしれません。
立春の大根は梨より美味しいらしい
立春を食事で祝う文化がまだ活きている中国には、「立春の大根は梨よりうまい」という諺があります。
確かに、寒の季節の大根はまるまる太って瑞々しくて、辛さも甘さも上等です。
この大根を煮物などにして頂くのも最高に美味しいですが、中国では「咬春(ヤオチュン)」と言って、立春の日に生の大根をかじって、春の眠気を払うそうです。
確かに、大根の辛いところを生のまま丸かじりすれば、うとうと、ぼんやりしていても一気にシャキッとしそうです。
大根も「白いもの」ですし、その辛さで邪気を払うこともできそうですね。胃腸の調子も良くなりそう。
中国では春餠も欠かせない
中国では「咬春」のほか、立春に春餠(チュンビン)を食べる風習もあります。これは生大根丸かじりとは違いごちそうで、クレープのような小麦粉の皮に肉や野菜などを巻いて食べる料理です。
立春に春餠を食べる歴史は古く、紀元前からその習慣があるとも言われています。
春餠の皮は北京ダックを食べるときに付いてくる薄皮よりも大きくたくさんの具が包めます。これと数々の具材が卓上に並べられ、各々好きな具を巻いて食べるスタイルです。なんだか、日本の手巻きずしによく似ていますね。
春餠は立春以外にもよく食べられている人気料理で、専門店もたくさんあるそうです。この専門店、立春の日にはどのお店も激混みなのだとか。日本における、クリスマスのケンタみたいですね。
今からでも遅くない!立春を祝いませんか
もしも、本日2月4日のうちにこの記事をご覧くださったなら、立春の食べ物を食べて新しい節気の到来を祝いませんか。
春餠は難しくても、和菓子、大根、豆腐くらいなら何とかなるはず!我が家も今日はうぐいす餅&桜餅を買って、塩味のあんかけ豆腐を食べて、大根を生かじりしようと思います。
これで福を呼び込むことができるはず……。
ということで今日はここまで!次は夏至の食べ物なんかもまとめてみたいです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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