今月頭ごろ、いよかんとあまくさオレンジの輪切りコンフィを作ったことを記事にしたのですが、
そのとき「金柑のコンフィも美味しいよ!」というコメントを下さった方がいたので、せっかく旬だし作ってみることに。
しかも普通に砂糖で煮るのではなく、一部をはちみつに差し替えて、なんだか喉にも良さそうなはちみつ金柑コンフィに仕上げてみました。
安い金柑で十分だけど、種を取るのが大変です
今回買った金柑はこの1パック(400g入り)で200円台。かなり安い。
高級なブランド金柑より粒が小さいし色も淡く、甘さも少ないのですが、どうせ砂糖で煮てしまうから甘さや色は関係ない。
ただ、種がとても多い!1個に6~8個は種が入っている感じ。ブランド金柑はせいぜい3~4個なのに……。
今回は種を取る作り方でいくので、その分手間がかかるし、型崩れしやすいし、歩留まりも悪くなります。
このように、安い金柑・高い金柑で手間と仕上がりに差が出ます。
どの品種の金柑を使うか、手間と価格のバランスを考えて判断するのが良いでしょう。
はちみつ金柑コンフィを作る
では作っていきます。
まず、金柑をよーく洗い、ヘタを取って側面に縦に5~6か所切り込みを入れます。
上部と底まで切らないように、側面だけ。種が取れればいいので、あまり長く切る必要はありません。
この切り込みに竹串などを差し込み、種を取りだす。私は先が曲がったピンセットを愛用しています。
先ほど書いた通り、種がたくさん入った金柑なので取るのが大変!
全ての種を取り終わりました。1時間以上かかった……。
味見したところ、苦みはそれほどないようなので、ゆでこぼしは一回だけにします。切り込みが入ってるため煮崩れしやすそうですしね。
苦すぎると思ったら、ゆでこぼす前に2時間ぐらい水にさらすか、2~3回ゆでこぼします(その場合皮が切れないように注意する)
たっぷりの水と一緒に鍋に入れ、沸騰したらザルに上げる。
さて、砂糖で煮ていきます。今回は作業前の金柑の重量(400g)を基準として、砂糖とはちみつを計量します。
砂糖は150g、はちみつは50g使います。
鍋に金柑と砂糖の1/3(50g)、はちみつ全量、たっぷりの水を入れて紙蓋をして中火にかける。
金柑が浮いて来るので、紙蓋はしっかり全体を覆える大きさに切っておく。落し蓋だと金柑が煮崩れるため、紙推奨。
お湯が沸騰したらそのまま15分くらい煮て、残りの砂糖を加えて弱火に落とし、コトコト煮続ける。
金柑に透明感が出てきて、立つ泡が大きくなってきたら煮上がり間近。
煮汁に温度計を差し、105℃くらいになったら煮詰め終了です。熱々のうちは金柑が柔らかすぎて崩れやすいので、粗熱が取れるまで汁に漬けたまま置いておきます。
ツヤツヤで橙色のきれいな金柑コンフィの完成です!
あまり日を置かずに食べる場合は汁ごとタッパーなどに入れて冷蔵庫保存。
もっと日持ちさせたい場合は、消毒した瓶に煮汁ごと入れて脱気しておけば、ジャムと同じく常温でも保存できます。
私はそのまま食べる分、お菓子に使う分に分けて瓶詰めしました。
味見のため、ちょっと型崩れしたのをピックアップ。
外皮は柔らかく、箸で簡単にちぎれてしまうくらいになっています。
そして果肉はトロットロ!金柑の甘酸っぱい香りだけではなく、はちみつの香りも纏って、和でも洋でもいけそうな味に仕上がりました。
お酒に漬けても美味しいだろうな~。
金柑コンフィを作るのは今回が初めてではなく、前に作ったときはレアチーズケーキに入れてみたりしました。これすごく美味しかったです。
バレンタインは過ぎてしまいましたが、チョコにも合うでしょうね!
汁をお湯割りにして、はちみつ金柑湯に
この煮汁をお湯で割って飲むと、風邪によさそうなはちみつ金柑湯になります。
金柑のビタミンCは熱で壊れていると思いますが、はちみつも入っているし、喉によかったです。
金柑本体を食べてしまったあとは汁も捨てずに是非お湯割りにしてみて下さいね!
砂糖の消費量が半端ない
今月あたまのオレンジコンフィから始まり、今月はまあ大量の砂糖を使ったと思います。
今回のも合わせて、1kg以上は使ったよね……。
ほとんどがシロップに使っているので全て摂取したわけではないにしろ、普段では考えられない砂糖の消費量。
お菓子って本当に砂糖を使いますね!
来月は少し甘いものは控えようかな……。と言いつつ、既にひな祭りのお菓子の試作をしております。
来月も甘い月になりそうだな~。
ということで今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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