真夏や初秋よりも釣りに行く頻度は減りましたが、天気の良い日は相変わらず釣りに出かけています。
うちの近くでは10月頃からチカがたくさん釣れていて、私のような初心者でも短時間でたくさん釣ることができ、とても楽しいです。
そしてチカ釣りをしているとお隣さんとなぜか会話する機会が多くなり、美味しいチカの食べ方について情報交換することも……。
この情報交換の中で、「ししゃもみたく一夜干しにすると美味しいよ」と教えてくれた方がいました。
うちではチカは天ぷら、フライ、唐揚げの三択しかなく、たくさん釣れると飽きてしまうことも多い。でも一夜干しならたくさん食べられるし、冷凍しても劣化が少なそう!
ということで、さっそくチャレンジしてみました!
※今回、魚の処理にあたって内臓などのグロ画像が出てきます!苦手な方はスルー推奨です
チカの一夜干しを作ってみる!
こちら、釣ったチカ。全て良型!旬ですねー。
この日は3時間で50匹ほど釣れたので、20匹はこの日の夕食の天ぷらにして、残り30匹を一夜干しにしてみます。
まず、チカの内臓を抜きます。この方法も釣り場でお隣さんに教わりました(その場で実演して見せてくれた)。
頭を持ち上げてエラ蓋をめくって、「かま」ごとエラをちぎってまっすぐ引き抜くと……、
内臓がズルズルッと出てきます。鮮度が悪いと内臓が途中でちぎれてしまうので、釣りたてならではの処理ですね。
お腹の中に多少の内臓(卵巣、精巣など)は残りますが、消化管だけでも抜き取れればOKです。
全てのチカの内臓を抜いたら、塩をたっぷりかけて揉み洗い。
5分くらい置いて(この間、当日食べる分のチカを処理していた)から洗い流す。
血や鱗、内臓の破片が流れ落ちたらザルに上げる。
チカのエラぶたあたりから頭を通すように串を打つ。
竹串しかなかったので1本に6尾ずつ刺していますが、焼き魚などに使う長い竹串の方がたくさん刺せるし、あとあと干しやすいです。
全て刺したら外にぶら下げて一晩干す……のですが、この日の夜、暴風雨がやってきまして、とてもとても外干しなんてできる状態ではなかった。
最初、こんなふうにハンガーを加工して干そうとしたのですが、結局室内干しになったので段ボールを使うことにしました。
これだと風が通らないので(そもそも室内だし)、上からサーキュレーターで風を当てながら一晩放置。場所は玄関、室温15℃くらいです。(一晩で玄関がすごく生臭くなりました)
翌朝になると、表面が乾き、身も締まった感じになりました。
このうち一串6尾を焼いて食べてみます。残りは串を外してラップで巻いて冷凍!
こういった丸ごとの魚はグリルよりもフライパンの方がうまく焼けます。
こんがりと焼けたところで大根おろしを添えて頂きます!
香りは焼きししゃもと似ています。そこにチカ特有のきゅうりっぽい香りが……。
食べるとししゃもよりも身が多くて、ほくほく!塩加減もちょうどいいですね。おろし醤油は無きゃ無いで十分美味しい。
頭や骨ごと食べられるので、歯応えがあるし香ばしいしで、とても美味しいです!カルシウムなどの栄養が摂れているという満足感もある。
ご飯のおかずはもちろん、酒のつまみにも美味しい(と釣り場の師匠が言っていた)。おやつにもいける(とうちの夫が言っていた)。
もっと作っておけばよかったなー。30尾ではきっとすぐに食べきってしまいます。
次、チカがたくさん釣れたら作って冷凍しておこう!
ちなみに生のままのチカも冷凍でき、解凍してすぐフライや天ぷらにできますが、長期間だと美味しくなくなる印象があります。
干してから冷凍した方が味の劣化は少ないと思います。
チカは南の方ではメジャーではないらしい
北海道では秋のチカ釣りは大人も子供も楽しめる釣りとして知られていますし、今時期にはスーパーの魚売り場でもチカのパックをよく見かけます。
でも、北海道と東北の方(三陸海岸以北)以外では釣れず、知られていない魚なんですね。
チカはワカサギの親戚にあたり、容姿も似ています。
多少きゅうり臭がある(キュウリウオ科なので)けれど、フライや天ぷらにすれば臭いは気にならないし子供にも好まれます。
頭と骨ごと食べられ、エラと内臓しかゴミが出ないのもいい。骨ごと食べればカルシウムが摂れるから成長期の子供こそ食べて欲しい食材!
まだチャレンジしていませんが、大きいものは刺身もいけるらしい。(寄生虫に注意が必要ですが)
釣って楽しい、食べて美味しい、処理も楽なんて最高ですよね。
寒さには弱い私ですが、今年のうちにもう一回くらいチカ釣りに行っておきたいです。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント