ただいま再びの外出自粛の暇つぶしとして、美味しんぼの読み返しにハマっています。
うちには全巻があるわけではないのですが、あまりストーリーを重視する漫画ではないので飛び飛びでも楽しく読めています。
今回ご紹介するのは27巻「究極の披露宴」、山岡・栗田の同僚である田畑さんとその彼氏、荒川カメラマンがついにゴールインする話です。
前半は「究極の披露宴」と題して田畑さんと荒川さんの披露宴を舞台にした料理対決、後半はいつも通り(当時は)の一話完結のストーリーが連なります。
その後半部に、新婚の荒川夫妻の夫婦喧嘩と仲直りが描かれるエピソードがあります。
ここで作られたのが「湯葉のグラタン」。
初めて読んだ子供の頃は、「湯葉」なんてものは食べたことがなく味わいもピンとこなかったのですが、大人になった今なら大豆製品の淡白な味わいも理解できている。と思う。
大人の財力で材料もある程度近いものを揃えられるし、ちょうど今寒くてグラタンが食べたい時期!
ということで、美味しんぼ再現料理シリーズ!今回は湯葉のグラタンを作ってみます。
湯葉は自作する
作中では荒川夫人が友人からもらったという湯葉を岡星に持ち込みグラタンを作ってもらうことになりますが、ちょっといい湯葉は百貨店などに行かなければ買えなさそう。
お取り寄せもコストが気になるので、グラタン1人前分くらいの量なら自作します。
豆腐も作れる無調整豆乳。200ml1本しか用意しなかったけれど、もっと買ってくれば良かった。
それくらい出来上がりの量が少ない。
これをフライパンに薄く流し、沸騰直前までは中火、沸騰後から弱火にして加熱します。
膜が張ってきましたね。膜が見えてから数分おいて、箸などですくい取る。
今回は何かを包むわけではないので、くしゃっとなっても大丈夫。
豆乳200mlだとフルサイズの湯葉は4枚くらいしか取れない。あとは部分的にカリカリになったところも取ったりして、なんとかして豆乳全てを湯葉にする。
たったこれだけしかできませんでした。1人分グラタン皿1つ分しかできなかった。
これをざく切りにしておきます。
グラタンにしていく
湯葉ができたら、グラタンにするのは簡単。
作中では「小麦粉とバターと牛乳で作ったグラタンのソース」と書かれているが、要するにホワイトソース。
たまたま行ったスーパーで安かったこの牛乳、オーガニックとか書いていてよさげなやつでしたが、消費期限が翌日まででした。そりゃ安いはずだ。
なので、1本弱まるまる使ってホワイトソースを作る。かなり緩めにしました。(残りはカフェオレにした。美味しい牛乳でした)
できたホワイトソースからカップ1くらい取り、グラタンにします。(残りは翌日のドリアにしました)
グラタン皿1枚分の材料です。
玉ねぎ(小)1/4個、横半分にして短冊切り。マッシュルーム2個、6つ切り。
そして湯葉とホワイトソースです。
本にはこれを鍋に入れて煮て塩こしょうで軽く煮ると書かれていますが、玉ねぎとマッシュルームは炒めました。
これを湯葉とともにホワイトソースに入れ、塩こしょうで調味。ナツメグは入れないのね。
一煮立ちさせたらグラタン皿に入れて、粉チーズを振ってオーブンで焼く。
溶けるチーズやパン粉は振らないのか。シンプル。
オーブンは220℃で、表面に焼き色が付くくらい焼きました。10~15分くらいだったかしら。
おお、漫画のイラストにかなり近いものが焼けましたよ!
さあ食べてみよう
実食!
見えにくいですが、ホワイトソースの中にトロンとした湯葉が隠れています。
湯葉、ホワイトソースによく合う。こう味わうと大豆たんぱくと乳たんぱくの味ってハッキリ違いますね。
優しい食感なんだけどちゃんと味がある。チーズが入ったグラタンよりもくどくなく、肉や魚介よりも重くなく。でも、たんぱく質のうまみは感じられる。
上に振ったのが粉チーズだけというのも良かった。溶けるチーズだとチーズの味が強すぎて、また食感も湯葉にかぶってしまって美味しさがわからなくなっていたと思います。
玉ねぎとマッシュルームも歯ごたえと香りを追加していていい組み合わせです。これ以上色々な具を入れる必要は無いですね。シンプル。
この日、胃が弱っていたので、いつもより軽めな湯葉のグラタンが臓腑に沁みるようでした。
漫画タイトルは「素直な味」ですが、まさにその通りの、身体に優しく入ってくる味のグラタンでした。
大人も子供も美味しいグラタン
ある程度の年齢のお子様だと肉や魚介、マカロニなどが入らないグラタンは物足りないと思いますが、まだたくさん食べられない低年齢の子ならきっと好きな味です。
もちろん大人、特に胃腸が弱った年頃の方も最高に美味しく感じるはず。
これからどんどん寒くなってくるので、身体を温めたい日に是非お試しを。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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