少し前に貰い物の干し鱈らしき珍味(未鑑定)で韓国の干し鱈スープ、「プゴク」風スープを作ったと書きました。

まだ残っている珍味をどうしようかと調べたところ、ポルトガル料理がヒット。
ポルトガルでも干し鱈(バカリャウと呼ばれる)をよく料理に使うそうです。
ちょうどじゃがいもも旬ですし、手軽に作れそうなバカリャウのコロッケを作ります。
北海道産珍味で作るバカリャウのコロッケ
うちにある珍味は、おそらく実家周辺の誰かが作った自家製保存食だと思います。
私の地元は海沿いの田舎で、軒先に魚がぶら下がっているのが当たり前の風景でした。
そんな手作り品なので、市販の珍味のような食べやすい味付けはされていない。
このシンプルな味がむしろ使い道の幅を広げている。だから西洋風でもいけるはず……。
本場のバカリャウは塩漬けされたものなので塩抜きしないとしょっぱいらしいのですが、今回使う珍味はそのまま食べられる塩加減なので、ただ水で戻すだけにします。
そして味付けに入れる塩をやや多めにして、バカリャウで作るコロッケに近づけてみます。
材料 15個分くらい
干し鱈 100g
じゃがいも(品種不明) 300g
玉ねぎ 1/4個(みじん切り)
卵 1個
小麦粉 小さじ1
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
ナツメグ 少々
パセリ 少々
揚げ油 適量
作り方
- 干し鱈は水に浸して戻す。今回は2時間くらい浸しておきました。それでもまだ固いところがあったので、もう少し長めでもいいかもしれません。
- 戻した鱈の水気を切り、さっとゆでる。ゆでてもまだ固いところは取り除いた方がいいです。食べた時かなり口に残ります。
- ゆでた干し鱈をフードプロセッサーでフレーク状にする。
- じゃがいもを皮ごとゆでる、またはレンジ加熱して、皮をむく。今回はレンジ加熱。ちょっと長すぎたかな……。
- じゃがいもを潰して冷まし、揚げ油以外のすべての材料を混ぜる。
ほどなく一塊になります。
- 2本のスプーンでうまいこと成形してラグビーボール状にする。つみれとかソルベとか成形するときのような感じです。
- 成形したタネを180℃の油で揚げてできあがり。意外とばらけたり爆発したりはしません。そしてきれいな揚げ色が付きます。生卵が入っているので、中まで熱くなるくらいは揚げましょう。
揚げているときの匂いが、どこかで嗅いだことがあるような……。
そうだ、すり身揚げだ……。うちのすり身揚げはスケソウダラ、玉ねぎ、卵などが入っているので、匂いの構成成分はバカリャウのコロッケとかなり近いですね。
そう考えると、かなり食べやすそう!期待大!
こうしてできたポルトガル風干し鱈のコロッケ。中山峠の揚げいものようにも見える。
では一つ頂こうかのう……。
衣をつけて揚げたわけではないので、表面はフライドポテトのようにサクッとして、中はホックリ。魚の風味とうま味がよく効いています。食感は確かにコロッケっぽいのですが、やっぱりすり身揚げの味がする。親近感。
ただ、このままだと塩味で、飯やパンが進む感じではありません。おかずにする場合はケチャップが合いました。
そのままだとおつまみによさそうです。でも、ケチャップを付けたものもビールに合いそうな。
今回、干し鱈100gに合わせた量で作りましたが、もっといっぱい作ってもすぐに食べきれそうなくらい食べやすいです。
また、作るのも楽でした。普通のコロッケと違って衣をつける必要がないのがいいですね。爆発する心配もなし。
冷める前に食べきってしまいましたが、お弁当の一品にしてもいけるかも。
栄養もありそうだし、年齢問わず美味しく食べられるし、おすすめです。
じゃがいもと鱈の組み合わせは鉄板
このコロッケのほかにもバカリャウ料理を色々と調べてみたのですが、じゃがいもとオムレツにしたり、素揚げしたじゃがいもと組み合わせたりと、じゃがいもと合わせるものが多い。
和洋問わず、じゃがいもと鱈は合いますね。じゃがいもと鱈のグラタンは洋食の定番だし、地元では鱈のアラとじゃがいものおつゆをよく食べます。
そろそろ寒くなってきて生の鱈もたくさん出回ってきています。じゃがいもも安い季節ですし、楽しみです。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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