いかめしが好きです。自分で作るのもそれほど難しくないので、イカが手に入れば自作します。
でも、ここ数年イカは不漁、売っていたとしても高い。
一度に何杯もイカを使ういかめしを作るには到底予算が足りない。
なんとか、安く「それっぽい」ものを作れないか……と考え、油揚げにもち米と刻んだイカを混ぜ込んで煮てみることにしました。
油揚げにもち米とイカを入れて煮てみる
時系列で言うと、イカを買ってくる前にもち米を準備します。小揚げ10枚分で120gくらいが適量でした。
これを洗って、一晩水に漬けておく。
翌日。イカと小揚げ、調味料(醤油、みりん、砂糖)を用意します。
小揚げは一度麺棒などでごろごろ潰し(こうすることで開きやすくなる)油抜きして、短辺の片方に切れ目を入れて袋状にする。
そしてイカ。使うのはイカ本体……ではなく、ゲソとエンペラ。
ゲソ、エンペラ、ゴロが5~6杯分入って198円。要するに、刺身にする際にツボ抜きした部分でしょうね。ドリップ出てますが鮮度は良さそうです。
ここから一杯分のゲソとエンペラを切り取り、細かく刻む。残りはゲソもエンペラもゴロも塩して塩辛にします。
後から思ったが、これでは少なかった。もっと入れればよかった。
刻んだゲソとエンペラを、醤油、みりん各小さじ2とともに浸漬して水を切っておいたもち米に混ぜる。
結構イカ入っているように見えるでしょ?でも、煮ると米が膨らみ、イカが縮むので本当に存在感が無くなっちゃうんです。イカはこの3~4倍、もち米と同量くらい入れても良かった。
このイカもち米を小揚げに詰め、楊枝で入口を閉じる。
揚げを破らないように気を付ける。
満タンに入れると炊けた時に揚げが破裂するので、半分くらいの量を入れる。一枚にスプーン1.5~2杯分くらい入った。
これを鍋に並べ、醤油70ml、みりん50ml、砂糖大さじ3と水カップ4を入れて、落し蓋をして煮る。
が、水はもっと少なくていいと思います(煮すぎて米が柔らかくなった)。イカより揚げの方が米が煮えるのが速い。
浮いちゃってますが、かぶるくらいの煮汁です。
落し蓋をして沸騰するまで強火、それ以降はぽこぽこ泡が出る程度の弱火(最弱火より少し強いくらい)で煮汁がほとんどなくなるまで煮ます。
途中、一度ひっくり返す。
なんせもち米入りなので、煮汁の最後の方はどろどろになります。こうなると焦げてしまうので、ここで加熱をやめる。1時間くらい煮た。(水を減らせば40~50分で煮上がるはず)
ここですぐには食べません。出来立てだとまだ中身がドロドロだし、味がなじんでいません。
いかめしもそうですが、赤飯も、ちまきも、もち米系の料理は冷めてもち米が締まったときが食べごろ。
さて食べます。もち米はちゃんと煮えているようです。
一口目は揚げの味が強く、いかめしではなくおいなりさんの味。
でも、ご飯の中のイカ部分にあたると、ほんのりいかめしの味がします。何度も言いますが、もっとイカを入れればよかった。
そして、煮汁が多いせいか米が溶けて餅状になっているところがあるのですが、これは餅巾着っぽくもある。
ひとつで3つの美味しさが楽しめる料理になりました。
いかめしの代用とまではいきませんでしたが、これはこれでとても美味しい料理です。
いろんなものを詰めて、また作りたい。
いやいや、イカ多めでリベンジが先だな。
鳥取県に「いただき」という郷土料理があるらしい
いなり寿司があるんだから、揚げに米を詰めて炊く料理は既にあってもおかしくない……と思って調べてみると、鳥取県に「いただき」という名前の料理があるそうな。
これは油揚げにお米(もち米のレシピもうるち米のレシピもあるみたい)、ごぼうや人参を詰めて煮るもので、五目御飯風の味のようです。これも美味しそうですね。
私はイカを詰めてみましたが、いろいろとアレンジができそうな料理です。
炊き込みご飯になるものなら、何でも作れそう!きのこご飯とか、とり飯とか、ピラフもいけるか……?
ということで、今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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