先月旅行した神戸で買ってきたスパイスミックスを使って、パキスタンの肉料理「チキンカラヒ」を作ります。
チキンカライとも呼ばれるようです。辛いのかな?
パキスタンは肉食が盛んで、このチキンカラヒの他にも肉肉しいスパイス料理がたくさんあるそうです。
パキスタン料理のレシピを見ていると、使う肉の量に驚くほど!パキスタンの人ってパワフルなんだろうなー。
まず箱書きを訳す
箱には英語、スペイン語で調理法が書かれています。
箱には日本語で原材料名のシールが貼られていますが、調理法は無し。(ちなみに原材料、これは嘘八百でした。何か別な商品と間違えたのか?)
そして箱裏にもフランス語、ベンガル語、ヒンディー語、ウルドゥー語で調理法が。
材料はイラスト付きなのでわかりやすい。肉(鶏、牛、羊、ヤギどれでも)1.5kg、トマト500g、砕いたニンニク(みじん切りでいいのかな)大さじ2、すりおろし生姜大さじ1、せん切り生姜大さじ2、青唐辛子中くらいの6本、刻んだ生コリアンダー大さじ2~3、調理油275ml、バター85g、Shanカラヒミックス一袋。
何人前だかわからない。すごい鶏肉の量……。
そしてすっごい油使うのね!また、塩などの調味料がいらないみたい。ミックスに味付けしてあるようです。
さて、調理法の方は翻訳ソフトで翻訳します。英語が苦手な私でもなんとなーく調理用語はわかるので、勉強のため自分でアタリをつけてから答え合わせする感じにする。
ソフトの直訳を多少直すとこんな感じに。
- ニンニク、すりおろし生姜、シャンカラヒミックスを混ぜます。チキンと混ぜ15分間マリネします。
- オイル1カップを熱し、肉を強火で5〜6分間炒めます。生姜の千切りを加え、蓋をして、鶏肉が柔らかくなるまで10分間弱火で調理します。
- 1 / 2カップのオイルを別途加熱し、トマトを追加します。弱火で5~6分、柔らかくなるまで調理します。定期的にかき混ぜます。
- 調理済みの肉に調理済みのトマトと青唐辛子を加えます。油がマサラから分離するまで中火で肉を炒め、絶えずかき混ぜます。必要に応じて余分な油を取り除きます。新鮮なコリアンダーとバターを加え、炒めます。温かいナンと共に提供します。
早速調理にとりかかる
では、材料を用意し、調理に入ります。
生トマトが高い時期なのでトマト缶を1缶用意し、切っておくべき野菜は指示通り切る。
鶏肉は骨ごと、しかも骨が切ってあって骨髄が剥き出しの状態が美味しいらしいです。骨髄からうま味が出るそうな。
しかしぶつ切り状態の鶏肉はなかなか手に入らないので、ペンチで割って骨を出す。
ところがこれだと骨の破片が入りそうだし、鋭い断面が危険なので6本ほど割って終了にしました。あとは丸のまま入れます。この6本の骨髄に懸けることにする。
そしてみじん切りのにんにく、すりおろし生姜、ミックススパイスを混ぜてそこに鶏肉を投入、揉み込んで15分放置。
蓋つきの鍋にサラダ油(カップ1と書かれているが、275mlでカップ1と1/2ということを考えると、180mlくらいが妥当か)入れて強火で熱し、スパイス和えした肉を5~6分炒める。メッチャ跳ねるぜ、深めの鍋を使うこと推奨です。
スパイスミックスはガラムマサラみたいな香りかな、と思っていましたが、その奥になんというか紫蘇っぽい香りがあります。でもやっぱりカレーに近い、親しみやすい香り。
そしてこの時点で立ち上る湯気が超辛い。これ、辛いぜ、カラヒだけに!
せん切り生姜を加えて蓋をして10分弱火で煮込む。
肉を煮込んでいる間、残りの油でトマトを炒める。もう火が入っているトマト水煮なので、ある程度水分が飛んだら良しとします。
肉の鍋にトマトと青唐辛子(写真を見る限り丸のまま入れるらしい)を入れ、マサラ(ソース部分)と油分が分離するまで混ぜながら中火で炒める。つまり水分が飛ぶまで、ということですね。
この時点でソースを舐めるとすごい辛い!唇がじんじんするくらい。
油はさすがにこれでは多いし、あとでバターも加えるので分離した部分の2/3くらいを除ける。(この油は後日別なスパイス料理に使用しました)
最後にバターとコリアンダーを加えて炒め、できあがり。バターが加わると香りが変わる。甘さが加わって華やかな感じになりました。
「カラヒ」というのは「鍋」という意味で、鍋ごと出すのが正統だとか。
ナンが無いのでバスマティライスを添えることにします。
副菜はきくらげとキャベツと人参、春雨のサラダにします。
そして昨日の残りの小松菜のごまマヨネーズ和え……。
味は……!味見の時から予想はしていたが、辛いっす!こんな辛いカレーは久々だ。
でも鶏肉の淡白な味とよく合います。そして、ナンではなくご飯にもマッチングする。
意外とトマト味がしっかり出る。そりゃそうか、他に野菜らしい野菜入っていないものね。
鶏肉はトロトロとまでは行きませんが、ちゃんと中まで火が入っているし、骨離れが良い。
バターもしみてジューシーです。
さすがに二人では食べきれませんでしたが、冷えたものを温め直しても美味しそう。明日も頂こう。
南区の有名店「カラバトカリー」もパキスタン風らしい
余談ですが、南区の奥の奥にある「カラバトカリー」もパキスタン風らしいです。
少し前に「マツコの知らない世界」のドライカレーの世界でも紹介されていましたね。
カラバトカリーはもっと肉がほろっとして、骨を外してあって、ここまでスパイシーじゃなかった気がするので、今回作ったチキンカラヒとはまた別な料理なのだろうと思います。
しかし、あちらもすごく美味しいカレー。昼時にあのあたりを通る用事があったら、つい立ち寄りたくなります。
カラバトカリーでは副菜に茹でキャベツ、春雨、きくらげなどのサラダが出るので、うちでもそれに倣った副菜にしました。
食後にはチャイを飲もう。
スパイスミックスにハマりそう
自分で作るのは初めてのパキスタン料理でしたが、なかなかに美味しくできたと思います!
他のスパイスミックスもいくつかまだ家にあるので、そちらも近々チャレンジします。
しかし、本場が作るスパイスミックスの味は本格的ですね。日本のメーカーが作るスパイスミックスとは一味違う。
今回のチキンカラヒミックスは神戸のスパイス専門店で買いましたが、次からはネット通販すると思います。色々余計なものを買ってしまいそうだ……。
調べたところShanのチキンカラヒミックスは大手のネットショッピングモールでは置いておらず、こちらのティラキタさんでしか見つけられませんでした。
ティラキタさんは食材だけでなく、インドやアジア圏の多数の国から雑貨、衣料などを仕入れて販売しています。いつもお世話になっております。
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ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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