「食堂かたつむり(小川糸)」に登場したフルーツサンドを作る

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フルーツサンド 料理とレシピ
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今、フルーツサンドがブームですね。

断面から美しい苺やブドウが顔を出す、おしゃれサンドとして地位を確立しつつあります。

 

こんなフルーツサンドブームよりももっと前から憧れているフルーツサンドがあります。

それは、小川糸さん作の小説「食堂かたつむり」で主人公が作ったフルーツサンド。

エピソードとしては残念な結果に終わる食べ物なのですが、作中の作り方を見るだけで美味しそう。

その残念なエピソードのせいもあって自作するには至らなかったのですが、フルーツサンドブームからこの作品を思い出して、近々作ってみたいと思うようになりました。

 

フルーツサンドが流行り出したのは少し前ですが、具が洋梨ということから秋になるのを待っていたのです!

ということで早速作っていきますよ!

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ざっくりとした食堂かたつむりのあらすじ(ネタバレ無し)


食堂かたつむりの主人公、倫子(料理上手)は母親と折り合いが悪く、一度は実家を出たものの、インド人の恋人に家財道具を持ち逃げされてショックで声を失い、行き場を無くし仕方なく地元へ戻ります。

母親とは相変わらずうまくいきませんが、そんな中で、この地元で得意の料理を活かして生きようと決意。

そして一日一組限定のみの料理店「食堂かたつむり」を開き、お客さんに奇跡を起こす……というお話しです。

出てくる数々の料理はどれも手が込んでいて、美味しそう。

最後には衝撃の展開が待っていますが、それでも読後感は爽快な作品でした。


柴咲コウさん主演で映画にもなりましたね。映画館に観に行ったな~。

小説では倫子は長い髪をそり落として坊主にするのですが、映画版ではまとめ髪にするだけ。ここがちょっと不満だったかな。

当時の柴咲コウさんのイメージなら仕方ないか。でも、大河をやった後の今の柴咲コウさんなら、女優魂で坊主くらいすると思う。

レーズンパンにヨーグルト生クリーム、洋梨のフルーツサンド

ということでフルーツサンドです。

作中には細かなレシピはありませんが、イギリス食パンタイプのレーズンパンをスライスして、水がしみないように薄くミルクチョコを塗り、その間に水切りヨーグルトと生クリームを混ぜ合わせたもの、いい感じに熟した洋梨をサンドしています。

 

レーズン食パンレシピは過去にこのブログで紹介したものをそのまま使います。(イーストを減らして長時間発酵させています)

使っている材料は地産の地粉らしい。のでここの地粉、道産小麦粉「ヴァンドゥノール」で焼きました。

クリーム材料

クリームは純乳脂肪の生クリームと、水切りヨーグルト。水切りヨーグルトは自作すると時間がかかるので、無糖のギリシャヨーグルトを使っています。

混ぜる

8分立てくらいの生クリーム100mlにギリシャヨーグルト100mlを混ぜる。この割合が適正かはわからない。

ヨーグルトが多かったのか、混ぜるとかなり水っぽくなる。もっと水分の少ないヨーグルトを使うべきだった?

一生懸命混ぜたらある程度固くなりました。

そして蜂蜜で甘みを付ける。洋梨も甘いし、パンも甘いし、ミルクチョコレートを塗るのでクリームの甘さは控えめで良いと思います。

はちみつ

蜂蜜は石狩市花川にある「桂井養蜂園」という、道産蜂蜜を生産しているお店の百花蜜を使いました。作中でも地元の蜂蜜を使用したと記載アリ。

この蜂蜜についても後日書きます。

 

クリームだけで舐めると、マスカルポーネのような、それよりさっぱりしているような……。

蜂蜜が結構癖アリなので、蜂蜜味がちょっと目立つ。アカシア蜜とかにすれば良かったのかな?

挟む前

そして薄く切ったレーズンパンの片面に溶かしたミルクチョコレートを塗り、室温で固まったところでクリーム、皮をむいた洋梨、クリーム、レーズンパンという感じで挟んでいく。

ちなみに洋梨は晩秋に最盛期を迎えるラ・フランスです。

クリームを塗る

挟んだらすぐ切らず、ラップで巻いて少し冷蔵庫に置いてなじませる。

ラップで巻く

崩れないようにラップごと切って、断面はこんな感じ。やっぱりクリームが緩かったですね。

断面

きれいには切れませんでしたが、レーズンパンの渋い色味と白いクリーム、ベージュの洋梨と、色合いはシックな感じ。

今流行りのいちごや丸ごとみかん、シャインマスカットなどが彩りよく並べられたフルーツサンドとはまた違った魅力があります。

ラプサンスーチョンは無いので、アールグレイと共に頂きます

作中では薫香を付けた紅茶「ラプサンスーチョン」と共にこのフルーツサンドを提供していますが、あの香り、正露丸みたいで苦手で……。

ということでアールグレイを淹れて頂くことにします。

フルーツサンド

クリーム漏れがところどころにありますが、これは仕方がない。次作る時はもっとクリームを固く作る工夫をしよう。

 

味ですが、予想通りレーズンパンも洋梨もチョコレートも甘いです。クリームを甘さ控えめにして良かった。

作り立てのクリームを舐めた時に感じた蜂蜜の癖もなじんで、気にならなくなった。

 

何よりも驚いたのが、全ての要素を一度に口に入れるとお互いが調和して、すごく美味しいということ。

洋梨が入っていないところを食べるとすごく物足りないし、チョコが付いていないところもなんだかミスマッチ。

そして多分、レーズンパンではないパンで作ってもこんなに美味しくならなかったのだろうと思う。

食堂かたつむりを執筆された小川糸先生は、ちゃんとバランスを考えて作られたんだということがわかります。素晴らしい!

作中ではこの後残念な結果に……。

ここからは作品のネタバレです、これから作品を読もうと思っている方はスルーを!

この素敵なフルーツサンドですが、この後異物が混入していると騒がれ、台無しになってしまいます。

もちろん倫子の落ち度はなく、近所で喫茶店をやっている人の営業妨害だと後でわかるのですが。

小説ではそのお客は紳士的な男性で、映画では若い女性に変わって満島ひかりさんがその役回りでしたね。

映画では虫の混入というソフトな表現でしたが、小説では下の毛を思わせる描写だったのが衝撃でした……(小説版は倫子は坊主頭なので、頭髪の混入はあり得ない)。

 

このシーン以外にも衝撃シーンはたくさんあるので、気になった方は一度読んでみて下さい。

 

ということで今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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