ネット通販サイトでスペルト小麦と検索すると、小麦粉よりもパスタの方が多くヒットします。
そのほとんどが欧米からの輸入品。欧米ではスペルト小麦のパスタはメジャーな食べ物なんですね。
市販品は乾麺ばかりですが、多分生パスタも作れるだろうと思いました。
今、スペルト小麦の粉もパスタマシンもあるので、スペルト小麦の生パスタを作ってみます!
スペルト小麦と卵だけで生パスタを作る
うちで使っているスペルト小麦は、北海道産の石臼挽き全粒粉のもの。
今のところ、北海道産はこのお店でしか取り扱っているのを見たことがありません。
今回は、デュラムセモリナ粉で作る生パスタと同じように作っていきたいと思います。
レシピもシンプルに、粉100gに対して卵1個の割合で混ぜるものを採用します。油や水などは加えないレシピです。
スペルト小麦粉に卵を落とし、むらが無くなるまで混ぜる。
卵だけでは水分が足りない感じもしますが、水を追加せず頑張って混ぜる。
とても力がいります。結構体重をかけてもしばらくはまだ粉気が見えるままの状態でした。
15分くらいかけてこねてこねて、やっと粉気が無くなってきたのでここでこねを終了とします。
全粒粉なので黒っぽい生地になります。
まだツヤは無いけれど、このままラップをして3時間くらい寝かせます。
デュラム小麦のパスタは寝かさなくても作れる(とパスタマシンの説明書に書いてあった)のですが、今回は念のため寝かせ時間を取ります。
3時間後。ラップをはがすと、ツヤが少し出たような気がする。
これを4等分くらいにカットして、パスタマシンのローラーで薄くしていく。今回はダイヤル5くらいの厚さに延ばしました。
寝かせのおかげか結構伸びる。割れたりちぎれたりはしませんでした。
薄くしたらカッターで麺にする。今回は幅広のフェットチーネにします。
ちなみに打ち粉はコーンスターチを使っています。打ち粉までスペルト小麦粉にするのは勿体ないし、でも普通小麦粉を使うのもコンセプト的に違うかなと思ったので……。
打った麺はグラグラに沸いたお湯でゆでる。麺にしてからすぐゆでないと、麺同士がくっつきます。
ゆで時間は麺が浮かんできてから2~3分でちょうど良い柔らかさになりました。
ゆでている最中に固さチェックのため何度か味見していますが、この味が、なんとも美味しくない。
スペルト小麦の癖が強く出過ぎて食べにくいんですよ。
この味見の段階で「やっちまったかな?食べきれないかも!」と不安に感じるほどに不味い。
食感はいいんだけど、香りとえぐみが強すぎる。パンにするとあんなに美味しく感じるのに、麺にすると結構きつい味。
不安を抱えたままソースと和える。
家にあった成城石井のジェノベーゼソースと、ベーコンと茄子とじゃがいもです。
ジェノベーゼの香りが芳しく、食欲をそそります。麺自体の香りはソースの香りでマスキングされている。
一口食べると、あら不思議!
さっきの味見の時に感じた癖が全く気にならなくなっています。市販のソースとは言え、バジルの力はすごい。
むしろバジルやにんにくの風味がスペルト小麦の香りとよく合って、美味しい味に変化させているとも思いました。
普通のパスタよりも味わい深くなっているかも。
全粒粉だからなのか、食感ももちもちしすぎず、ザクッとした感じもあって食べ飽きないです。
想像ですが、スペルト小麦のパスタは多分にんにくを効かせればトマトソースにも合うと思います。
オイルだけとか、あっさりしすぎたソースや具はちょっと麺の癖が目立ってしまうかもしれない。
スペルト小麦パスタはもっと普及すべきものだと思う
しかし、麺だけ食べた印象とソースと和えた印象がこんなに変わるとは驚きました。
こんなに美味しくなるならもっと色々なソースで試してみたいところです。
しかしスペルト小麦粉は高いんだよね~。乾麺になっているパスタを買ってみようかな?
スペルト小麦パスタが美味しいということは、小麦アレルギーの方にも朗報だと思います。
(グルテンフリーではないので、合うか合わないかは体質次第ですが)
スペルト小麦乾麺がもっと手に入りやすくなるといいですね。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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