窓際で追熟させた、窓際族の赤パプリカ。
どんな料理にするか考えたのですが、今回はポルトガルの調味料「マッサ・デ・ピメンタォン」を作ってみることにします。
作り方はとても簡単で、ポルトガルの家庭では自作するのが普通で、家ごとに味が違うのだそうですよ。
基本的なレシピだとパプリカと塩とオリーブオイルがあればいいとのこと。
早速作ってみます!
自家栽培のパプリカで「マッサ・デ・ピメンタォン」を作る!
「マッサ・デ・ピメンタォン」、商品によっては「マッサ・デ・ピメント」という名前のことも。でも、どちらも長いのでここでは「マッサ」と呼ばせて頂きます。
この「マッサ」、どうやらここ数年で注目されている調味料のようです。
市場に出回っているのは輸入品が大半ですが、昨年くらいから国産のものをカルディコーヒーファームでも瓶詰を見かけるようになりました。
その広告には「日本で言う醤油くらいにポピュラーな調味料」と書かれています。本当にそんなに使い勝手が良い調味料になるのかと半信半疑ですが、早速作ってみます。
マッサの材料は赤パプリカ、塩、オリーブオイル。
パプリカの種とヘタを取り、縦6等分にする。
塩をしっかりめにまぶし(今回は大さじ2~3くらい使いました)、清潔なタッパーに入れて冷蔵庫で保管します。
要するにパプリカの塩漬けを作るわけです。これは塩味を付けるだけではなく、パプリカの余分な水分を抜く目的もあるそうです。
うちのパプリカは追熟中に乾いてしわしわになりかけているので、水分を抜くなら好都合!
寝かせる時間は2日というレシピもあれば、一週間というレシピも。
今回は間を取って4日寝かせてみましょう……。
4日経ちました。かなり水が出ている。
この水分を切り、風通しの良いところで半日干します。
マッサの美味しさは、いかにして水分を抜くかというところにあるそうです。
干してから塩漬けしたり、焼いてから塩漬けしたり、塩漬けしてから焼いたりなど、色々なレシピがあるんですって。
今回は塩漬け→半日干すだけにしておきます。
表面が乾いたら、ハンドブレンダーでパプリカをピューレにする。容器に入りきらなかったので、ざく切りにしています。
そんなに細かくしなくてもいいらしい。しかし、干しが足りなかったのか、まだ結構水分があるな……。
これを瓶に入れて、上面が空気に触れないようにオリーブオイルを張って、完成。
マッサだけで味見すると、野菜の塩漬けの味なんですが、パプリカの甘味と酸味とあのスパイシーな風味が強くて、このままでも美味しく食べられそうな味です。
パンとクリームチーズとマッサだけのサンドイッチとか、美味しそう。
でも、本当のマッサはもっとしょっぱくて濃厚なものなのだろう。だって調味料ですもんね。
このマッサを料理に使ってみます。
「マッサだけで味が決まる」と評判なので、マッサをまぶして1時間ほど置いた鰯をソテーしてみることにします。
水分を飛ばしきれなかったせいか、それとも漬け込み時の塩が足りなかったのか、薄味マッサなので多めに使います。市販の味が濃いマッサなら、少量で良いそうですよ。
オリーブオイルと潰しにんにくを熱し、香りが出たところでマッサまぶし鰯を焼いて、できあがり。
焼いているときの香りがすごくいい……!!
鰯の臭みを、パプリカの香りとにんにくの香りがカバーして、シンプルながら食べやすい料理になりました。
ただの塩焼きとは違うんですよね、パプリカなので唐辛子に近い風味がしますが、辛くない。むしろ甘い。
レモンを絞ったらもっと美味しいかも。
魚だけでなく、肉にもパスタにも使えるとのこと。確かになんにでも合いそうで、醤油のようなものというのがわかるくらい、万能な味です。
もちろん米にも合う!炒めご飯に入れてもきっと美味しいと思います。
このマッサはあまり日持ちしなさそう
今回作ったマッサは生パプリカ使用のうえ、水分が残ってしまったので、冷蔵庫保管でもあまり日持ちしないと思います。
なので、ガンガン使って一週間くらいで食べきります。今日はチキンライスの味付けに使おう!
焼きパプリカやしっかり干したパプリカで作ったマッサはもっと持つんでしょうね……。
もしかして、パプリカパウダーと塩を合わせてオイルを混ぜたら、マッサっぽい味になるのかな……?これは後日試してみよう。
ということで今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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