バター。左は無塩、右は有塩。
私の失敗談を聞いてください。
先日150g入りバター(有塩の方)が200円という特売だったので買ったのですが……。
あまりに急いで買ったせいで無塩バターをレジに持っていってしまったのです。
別に安くない(むしろ他店の定価より高い)から買うのをやめればよかったのに、レジの後ろにたくさん列ができていたので、キャンセルするのも恥ずかしくて結局買ってしまいました。(その後有塩バターもしっかり買った。)
この無駄買いバターをどうするか……。
パウンドケーキには足りないし、クッキーは頂き物があるし……。
今家にはバターの他には卵とレモンがある!ということで、マドレーヌを焼くことにしたのです。
カサッとした昔ながらのマドレーヌを焼こう
洋菓子店などで売られているマドレーヌはバターがたっぷりのリッチな生地のものが多いですね。
でも、本来のマドレーヌはもっとバターが少なく、飲み物無しでは厳しいくらいカサッとしたものだそうです。
プルーストの小説「失われた時を求めて」でも紅茶に浸して食べる描写がありますね。(読んでないけどTVで見た)
そういえば、函館トラピスチヌ修道院で売られている「マダレナケーキ」はよくあるマドレーヌより油脂分が少なかった気がする。
マダレナケーキ、2回くらいしか食べていないけど、素朴で大好きなんですよ……。
ということで、今回はトラピスチヌ修道院のマダレナケーキを目指してバター少なめレシピで作ります!
材料(75mmのマドレーヌ型24個分)
薄力粉 190g
ベーキングパウダー 8g
卵 3個(150g)
粉砂糖 125g
はちみつ 25g
バター 100g
牛乳 60g
レモンの皮 1/2個分(すりおろす)
型用の溶かしバター、小麦粉 適量
※ここでは長径7.5cmくらいのマドレーヌ型で焼いていますが、もっと小さいもので焼くなら焼き時間が短くなります。
作り方
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるう。バターは湯せんまたは電子レンジで溶かしておく。
- 卵を溶きほぐし、はちみつ、粉砂糖を入れて泡立て器で混ぜる。
- ベーキングパウダー入り薄力粉を入れ、むらなく混ぜる。泡立て器のままぐるぐる混ぜてOKです。
- 牛乳を加えて混ぜ、生地を緩める。ここですりおろしたレモンの皮も入れる。
- 溶かしバターを加えてむらなく混ぜたのち、ボウルにラップをして冷蔵庫で6時間寝かす。
- 型に刷毛や指などで溶かしバターを塗り、小麦粉(強力粉の方が型に付けやすいです)を振ってまぶしつける。型を冷蔵庫に入れて冷やし固めておく。
テフロン加工の型でもバターと粉は付けておいた方がいいです。
- 5の生地の寝かしが完了する頃オーブンを210℃に予熱しておく。
- 5の生地を泡立て器でぐるっと混ぜて均等にし、絞り袋(口金は付けなくて良い)に入れ、型の8分目くらいまで詰める。
- 210℃のオーブンで5~7分、170℃に下げて5~7分焼く。
こぶができるまで210℃で焼き、
170℃の低温に下げて中まで火を通します。こぶが乾いたら中まで火が通っています。 - 焼き上がったら網などに取り、冷ます。
うちは6個の型が2枚しかなく一度に12個しか焼けないので、オーブンを2回転させて焼いています。
冷ました後は清潔なタッパーなどに入れておけば常温で一週間くらいもちます。
焼きたてよりも翌日くらいがしっとりして美味しいです。
本当はプルーストの小説のように紅茶に浸して食べたいところですが、カフェオレで食べます。
小麦粉菓子なのでカフェオレも合う。
普段焼くマドレーヌよりも油脂少なめで、カサッとして、卵の味が際立つ仕上がりになりました。
でも、モソモソいうほどではないんですよ。
蜂蜜の味がほんのりして、素朴ながら贅沢な味に仕上がっています。
表面がベトベトしないし持った感じが軽いので、気軽につまめるお菓子になりました。
実は無塩バター以外にもいい材料を使っていて、道産小麦粉のドルチェと当別のファームアグリコラの卵、釧路湿原の蜂蜜「蜜鶴」を使っているのです……。
いい材料のおかげで美味しく焼けたということもあるかもしれない。
たまに作ると大人気のマドレーヌ
いつも、24個も焼いて余るかな……と思いながら作るマドレーヌですが、家族も友人も喜んでくれるものなので、結局3日くらいで全て食べきってしまいます。
私も大好きなので家にいるとついつい食べてしまうっていうのもある。
日持ちするし、小分けしやすいし、派手なお菓子じゃないけど贈り物に喜ばれると思います。手に入りやすい材料で作れますしね。
個別包装して、かわいいリボンやシールでもかけて、プレゼントにしたいお菓子です。
マドレーヌ型は薄くて保管の邪魔になりにくいので、2枚くらい買っておくのがおすすめです。
ということで今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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